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ディズニーアニメ映画 一覧

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界

2022/11/23 公開

ディズニー

①ウォルト・ディズニーピクチャーズ初となるウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念作品。

②長編アニメーション第61作品目。

③『ベイマックス』のドン・ホール監督が務める。

④アクション・アドベンチャー超大作で、ユーモアがあり、環境についての強いメッセージも込めている。

⑤大の日本好きとしても知られる監督は、”ディズニー史上最も不思議な世界”という、誰も観たことのないファンタジー空間を生み出す上で、日本のアニメーションにも影響と受けたと説明。

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⑥「特に宮崎駿さんの映画は僕の中ではとても大きくて、これまで観た中でも最も好きな映画作品なんです。確かに『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』の影響は大きくて、それらの作品を僕たちは観てきました。それから『もののけ姫』も大きな影響を受けた作品です。」とジブリ作品に大きく影響を受けたことを明かした。

⑦日本とアメリカ共に2022年11月23日に公開。

⑧Disney+では同年12月23日に配信を開始。

⑨フランスでは当初劇場での公開を予定していたが、劇場公開から17ヵ月の間はストリーミング配信することが法令によって禁止されているため、ディズニーは同国内での劇場公開を断念し、Disney+での独占配信に変更。

ミラベルと魔法だらけの家

2021/11/24 公開

ディズニー

①ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとしては60作目となる長編映画。

②監督のバイロン・ハワードとジャレド・ブッシュは、『ズートピア』が公開された後、次のプロジェクトはミュージカルにしたいと思っていた。

③大家族という共通点を持つ2人は、十数人の主人公で大家族を描いたミュージカル映画を作ることにした。

④メイキング・ドキュメント『Imagining Zootopia』を一緒に作ったホアン・レンドンとナタリー・オスマと「ラテンアメリカ文化」についてじっくりと語り合い、偶然にも2人はコロンビア出身で、コロンビア文化に関する個人的な経験を何度も引き合いに出し議論し、ハワード、ブッシュはコロンビアに焦点を当てた研究をすることになった。

レンドンとオスマは、ディズニー・アニメーションがこの映画のコンサルタントとして雇った文化専門家の最初の2人となり、「コロンビア文化トラスト」と呼ぶ集団を形成した。

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⑥コロンビアへ滞在中、建築家、シェフ、職人たちと会い、その国の文化に浸り、ボゴタやカルタヘナといった大都市も訪れたが、サレントやバリチャラといった小さな町にもインスピレーションを得た。

⑦ミラベルのスカートのデザインは、ヴェレスで織られている伝統的なスカートから着想を得ている。

⑧本作は、20世紀初頭のコロンビアからインスピレーションを得て、時代設定を意図的に曖昧にしている。

⑨ハワードとブッシュは、映画が着実に複雑化していくにつれ、2人目の脚本家が必要であることに気づき、「現実世界の家族の力学」を扱った経験があるシャリーズ・カストロ・スミスを選んだ。

⑩スカートには、家族への愛情を表すために、アルマはろうそく、アントニオは動物、イサベラは花、ペパは太陽、カミーロはカメレオンといった、それぞれの家族を象徴するシンボルがデザインされた。

⑪アソシエイトプロダクションデザイナーのロレー・ボヴェによると、ミラベルのスカートは「15歳の少女のスクラップブック」に似ているという。

⑫ミラベルのシャツには、マドリガル一族にちなんだ蝶の模様が描かれており、蝶のデザインはカシータの随所に見られ、キャンドルにも蝶が描かれており、これは、映画全体のテーマである「大きな変身」に沿ったものである。

⑬映画のアニメーション部門責任者であるレナート・ドス・アンジョスは、イサベラは「常に舞台の上にいる」ことを』意識し、彼女が主役じゃなくても、どの角度から見ても優雅に見えるようにと常に考えていたと述べている。

⑭コロンビアのメデジンの花祭りは、イサベラの衣装と空間インスピレーションの源となった。

⑮ハワード監督によると、イサベラは愉快で、魅力的で、理想的なマドリガル家の一員でありながら、ミラベルにとっては家族内における大敵でなければならないため、声をあてるのが難しい役だという。

⑯イサベラが「本当のわたし」を歌った後、ドレスが変化するが、デザインは何種類か検討されており、最終的には曲中に出てくる花々を大胆に描いたものになった。

⑰イサベラはアルマによく似ており、顔もほぼ同じであり、この身体的類似性がアルマのトラウマを誘発し、イサベラに完璧であるようプレッシャーをかけたのではないかと推測されている。

⑱ブルールの名前の候補にアーロ、アンドレ、アンコ、マルコ、エモなどいくつか候補があったが、ソングライターのリン=マニュエル・ミランダが劇中歌「秘密のブルーノ(英語版)」で「ブルーノ、ノー、ノー」というキャッチーなセリフの音はまりを良くするためにブルーノを選んだという。

⑲カシータは、コロンビアの伝統的な家屋だけでなく、『ビートルジュース』(ホラー映画)など、家が生き生きと動く映画からもインスピレーションを受けている。

⑳制作チームは調査の結果、音楽、ダンス、リズムがコロンビアの日常生活の中心的要素であることを知り、その結果、ディズニー・アニメーション作品としては初めて、振付師が最初から最後まで携わった。

㉑ダンサーチームと一緒に各シーンの振り付け参考映像を用意し、アニメーターにシーンをフィードバックしながらアニメーションを制作していった。

㉒ルイーサはレゲトン、ミラベルはカリ・サルサと、キャラクターごとに異なるダンススタイルを確立している。

㉓イサベラが育てる草花の選定とアニメーション制作については、コロンビアの植物学者フェリペ・サパタに相談した。

㉔ディズニー・アニメーションは、映画の開発から制作への移行に備え、2020年3月15日から多くのアニメーターをコロンビアへ派遣する予定だったが、新型コロナウイスル感染症の世界的流行で中止せざるを得なくなった。

㉕スタジオのアニメーターはコロンビア文化トラストとテレワークをしなければならなくなった。

㉖2021年11月19日に発売されたサウンドトラックは、全米Billboard 200で1位を獲得し、ディズニーのサウンドトラックとしては『アナと雪の女王2』以来の首位となった。

㉗「秘密のブルーノ」は、様々な記録を塗り替え、ディズニーで最も成功した曲のひとつになった。

㉘ディズニーにとってサウンドトラックは21世紀初、「秘密のブルーノ」は史上初のナンバーワンソングとなった。

㉙オープニング曲「ふしぎなマドリガル家」は、『美女と野獣』のオープニング曲「朝の風景」をイメージしている。

㉚米国では新型コロナウイスル感染症の世界的流行に対応し、2021年11月24日にRealIDとドルビーシネマで30日間の独占劇場公開を経て、2021年12月24日にDisney+で公開された。

・本作はディズニー初のキャスト全員がラテンアメリカ人による長編映画である。

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①劇中歌「All Of You」(奇跡はここに)には、『アナと雪の女王』の楽曲「レット・イット・ゴー」の」イントロのメロディと「Let it go」という歌詞が引用されており、エンドクレジットにも記載されている。

アナと雪の女王2

2019/11/22 公開

ディズニー

①キャッチコピー『なぜ、エルサに力は与えられたのか―。』

②2013年公開の『アナと雪の女王』の続編。

③本作は、前作から3年が経っているという設定である。

④2019年11月22日に日米同時公開。

⑤ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の作品が日米同時公開されるのは、2000年公開の『ファンタジア2000』以来19年ぶりの2回目となる。

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⑥最初のティザー動画は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが2019年2月13日にYouTubeで公開した動画で、この予告編は公開から24時間で1億1640万回視聴され、歴代で最も視聴されたアニメーション映画の予告編となった。

⑦映画公開から10日間での40億円突破はディズニーとピクサー作品の中で最速となった。

⑧クリス・バック監督は「われわれはクイーンをはじめ、80年代のロックバラードにオマージュをささげたよ。当時のミュージックビデオ全部にインスピレーションを受けているんだ」と語っている。

⑨アナのベルトは日本の着物の帯がモチーフ。

⑩監督を務めたクリス・バック&ジェニファー・リーとプロデューサーたちが物語の舞台となる美しい風景のヒントを得るために、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの3ヵ国。

⑪アナのキャラクターデザインにはノルウェーの文化が、エルサにはアイスランドの文化が色濃く反映されている。

⑫前作に比べてアレンデール王国で過ごすシーンが増加したため、制作陣は、アレンデールの街をいちからデザインしなおした。

⑬雪と氷を象徴する白やブルーといった色合いが多く使われた前作に対し、続編ではキャラクターたちの成長や変化、季節の移り変わりを表現するという意味で、秋の紅葉をイメージさせる赤や黄色、オレンジといった色合いが多く採用された。

⑭舞台が秋に設定されたことで、草木や花、落ち葉といった植物がたくさん描かれることとなったため、アーティストたちは、これらの植物を北欧に実際に生息しているものそっくりに描くため、植物学者に相談して出来栄えをチェックしてもらった。

⑮ビジュアル・デベロップメント・アーティストたちは、もともとは、エルサのためにデザインされた衣装のうちの122点目をアナの衣装として採用。色合いはアナのカラーパレットに合わせて変更された。

⑯前作ではロングドレスを着用していたこともあり、足元がほとんど見えなかったエルサだったが、裸足で駆けるシーンが登場するのに合わせ、アニメーターたちはエルサの“足”を新たにデザインする必要があった。

⑰アナのファッションには、『眠れる森の美女』に登場した衣装の数々から得たヒントが活かされている。

⑱キュッとしまったウエストからふんわりと広がるAラインのスカートなど、女性らしさを強調したデザインのアナの衣装の参考とされたのは、フランス発の老舗ブランド、ディオール(Christian Dior)が1970年代に発表し、一大ブームを巻き起こした「ニュー・ルック」と呼ばれるコレクション。

⑲強さや荘厳さを表現したシンプルかつ優雅なエルサのファッションのインスピレーションとなったブランドは、イギリス王室のキャサリン妃のお気に入りブランドとしても有名な英国発のブランド、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)やレバノン発のブランド、エリー・サーブ(Elie Saab)。

⑳エルサが魔法を使って氷や雪を創り出す際に決める力強いポーズは、モダンダンサーのマーサ・グラハムのダンススタイルを参考に考案されたもの。

㉑本作でもエルサの恋の相手が登場しないのは、リー監督は、「この映画の制作にあたり、私たちは、それぞれのキャラクターたちの思考や感情について書き出すのに膨大な時間を費やし、さらに綿密な性格診断も行いました。その結果、エルサという女性は恋愛ができるような状況にはまったく無い人物だということがわかりました。彼女は、たくさんのプレッシャーにさらされ、王国の重みを背負い、自らの特別な力を求める声にも戸惑いを感じています。そんな状況に置かれたエルサが誰かと恋愛をするという展開は、私たちが考えるストーリーの方向性にはフィットしなかったのです」と語っている。

㉒キャラクターたちの歌唱シーンをよりリアルに表現するため、アニメーターたちは自ら歌のレッスンを受けて呼吸法などを学んだ。

㉓本作に登場する精霊の1つである馬の姿をした水の精ノックを描くうえでの参考にするため、アニメーターたちは馬術センターを訪れて馬の動きを熱心に観察。調教師に話を聞き、作画に活かした。

㉔本作で少女のエルサ役の声を演じた子役女優マッテア・コンフォルティは、ブロードウェイのアナと雪の女王の演劇にも出演しており、その時はアン役を演じた。

㉕クリストフが「恋の迷い子(Lost in the Woods)」を歌うシーンでは、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を彷彿させる場面がある。

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①幼いエルサとアナが雪の人形で遊んでいるシーンに、ベイマックス、ダンボが登場。

②前作でサウナ付きの山小屋で登場したオーケンが、本作にもアレンデール王国の国民が丘の上に避難し、丘からアレンデール王国を心配そうに見つめる人々の中にカメオ出演。

③アナ、エルサ、クリストフ、オラフがファミリーゲームをやっているときの場面で、オラフの番になったとき、彼は次から次へと姿を替えるが、その中の一つがミッキーマウス。

④前作でエルサが身を潜めていた氷の城が、本作で、エルサ、アナ、フリストフ、オラフがとなかいのスヴェンの引く馬車に乗って魔法の森へと向かっている場面で、おしゃべりのオラフが雑学をひけらかしているとき右側に見える。

⑤エルサたちが魔法の森の入り口に入ろうとしたとき、そこにそびえたつ4つの大きな岩は、メリダとおそろしの森に登場するリング・オブ・ストーンズをモチーフにしたもの。

シュガー・ラッシュ:オンライン

2018/11/21 公開

ディズニー

①キャッチコピー『こんな世界、見たことない…』

②前作ではウォルト・ディズニー・ジャパン代表取締役であるポール・キャンドランドが製作に関わっていたが、2018年1月24日にキャンドランドが同社の代表取締役を退任したため、本作では関わっていない。

③キャラクターのアートディレクターを担当しているのは大阪出身のクリエイターアミ・トンプソン。

④ソニック・ザ・ヘッジホッグの声を担当した、アメリカ人声優のロジャー・クレイグ・スミスはこれまでも、ナルト、BLEACH、機動警察パトレイバー、バイオハザードシリーズ、ファイナルファンタジーシリーズなど日本のアニメやゲームの仕事を多くこなしている声優。

⑤スラウター・レースの世界を牛耳る女ボスの名前「shank」は、刑務所で囚人たちが武器として使う「手作りナイフ」という意味があり、彼女の尖った性格を上手く表している。

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⑥マーベルの生みの親、スタン・リーがカメオ出演。

⑦実在する多くのユーチューバーもカメオ出演。

⑧セガの代表的なキャラクター、ソニック・ザ・ヘッジホッグや、カプコンから春麗、ザンギエフ、ベガ、パックマン、任天堂からMii、キノコなどもカメオ出演。

⑨ケイティ・ペリーのライブで一躍有名になった少年ダンサーのバックパックキッドことラッセル・ホーニングの踊りはロスダンスと呼ばれ、ネットで瞬く間に拡散され、マネをする人が続出し、その踊りを本作ではラルフも真似して踊っている。

⑩インターネットの世界にあるディズニーランドのような空間オーマイディズニーは、ディズニーの世界そのものを再現した空間で、ヴァネロペが多くのプリンセスと遭遇する。

⑪オーマイディズニーとは、ディズニーが運営するニュースチャンネルの名前から来ている。

⑫オーマイディズニーでプリンセスたちはドレスに身を包んだ姿だけでなく、カジュアルな服を着てリラックスしている姿まで披露している。

⑬Mr.リトワクが使っているパソコンが旧式のimacである。

⑭ピクサーの創立者がアップルの生みの親のスティーブ・ジョブズであるため、ピクサー映画にはたびたびアップルの製品が登場する。

⑮劇中、Amazon、eBay、Googleなどの国際企業のロゴが次々とスクリーンに映る中、日本の楽天のロゴも紹介される。

⑯ディズニープリンセスが集合する場面で、メイダが唯一ピクサー作品のキャラクタであることから、他のプリンセスたちに「よくわからない」「違うスタジオの子なの」と言われる。

⑰ディズニープリンセス部屋にあるそれぞれの化粧台にはトリビアアイテムがたくさんある。

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①白雪姫はドレスと同じ色のシャツとパンツを着ており、シャツには「POISON」という文字と、毒りんごがプリントされている。

②シンデレラはドレスと同じ色のシャツとパンツを着ており、シャツには「G2G ( Got to go 行かなきゃ)」という文字と、かぼちゃの馬車がプリントされている。

③オーロラはドレスと同じ色のシャツとパンツを着ており、シャツには「Nap Queen(うたた寝の女王)」のロゴが入っている。

④ベルはドレスと同じ色のシャツとパンツを着ており、シャツにはBFFという文字がプリントされている。「Beast Friend Foever(ずっと野獣友達 Best Friend Foreverが元ネタ)」の略。

⑤ポカホンタスは青色のシャツとドレスと同じ色のパンツを着ており、シャツには映画『ポカホンタス』の劇中歌「カラー・オブ・ザ・ウィンド」の歌詞のフレーズがプリントされている。

⑥ムーランは赤のスカジャンには映画『ムーラン』に登場するムーシューの刺繍が入っており、黒のスキニーパンツを履いている。

⑦ティアナはドレスと同じ色のシャツとパンツを着ており、シャツには映画『プリンセスと魔法のキス』の作品の舞台・ニューオリンズを示す「NORA」の字がプリントされている。

⑧ラプンツェルはドレスと同じ色のシャツとパーカー、パンツを着ており、パンツには太陽の花のマークがプリントされている。

⑨アナはドレスと同じ色のチェック柄のシャツとデニムショートパンツを着ている。

⑩エルサはドレスと同じ色の厚手のニットと黒のスキニーパンツをはいている。シャツには「Just Let It Go」とプリントされている。

⑪モアナはドレスと同じ色のシャツとパンツを着ており、映画「モアナと伝説の海」の悪役であるタマトアと、彼の大好きな言葉「シャイニー」がプリントされている。

⑫メリダのシャツにはクマの絵があり、「Mum(お母さん)」と描かれている。

⑬オーマイディズニーでストームトルーパーから逃げようとするヴァネロペが迷い込んだ先がセクター「A113」。

⑭ラルフとヴァネロペがシュガーラッシュの壊れたハンドルを買おうと向かった先のeBayで、オークションに出品されている商品をよく見ると、『塔の上のラプンツェル』に出てくるフライパンとユニコーン、『アラジン』に出てくる魔法のランプがある。

⑮『モアナと伝説の海』のモアナも登場するが、大人になったモアナではなく、まだ赤ん坊の頃のモアナ。

⑯オーマイディズニーのアニメーションパビリオンではたくさんのディズニー映画のポスターやスクリーン映像が映し出された。

モアナと伝説の海

2016/11/23 公開

ディズニー

①キャッチコピー『海に選ばれた16才の少女――彼女の名は、モアナ。』

②ロン・クレメンツとジョン・マスカーはテリー・プラチェットの小説『ディスクワールド』シリーズの第4作『死神の館』の翻案に取り組み始めたが、権利関係に問題が生じ計画の進行は停止することになった。問題を回避するため、3つの新しい案を売り込み、2011年から独自の構想による映画の制作が開始され、2012年ロン・クレメンツとジョン・マスカーはフィジー、サモア、タヒチへの取材旅行に赴き、南太平洋の人々と会いその文化を学ぶ。

③二人にとってコンピュータアニメーションを主軸とした初めての映画。

④コンピュータアニメーションを使用する理由の一つとして、海洋を含む環境の表現に従来の2D映画の技法を用いるよりもより有効であった。

⑤南太平洋の人種の彫りの深い顔を表現するにあたっても、有用であった。

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⑥半神マウイの入墨は、セルアニメの手法で表現されている。

⑦ヨーロッパのいくつかの国では「モアナ」は既に商標として使用されており、スペインではバイアナに変更。

⑧さらにイタリアではオセアニアに変更され、モアナの代わりに主役の名はヴァイアナとなった。

⑨モアナが住む島の布に描かれた絵の中に、本作で監督を務めたロン・クレメンツとジョン・マスカーが登場。

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①『アナと雪の女王』でエルサの魔法で作られた真っ白で巨大な氷の怪物マシュマロウが、トゲトゲの見た目で布に描かれた絵の中に登場。

②ベビー・モアナがテ・フィティの心を見つけるシーンで、海の泡がミッキーマウスの形をしている。

③モアナが航海に出るために荷物をまとめるシーンで、人参と2本の木の枝が登場するが、これは『アナと雪の女王』に登場する雪だるまのオラフ。

④マウイが「俺のおかげさ」を歌うシーンで、『リトル・マーメイド』に登場する魚のフランダーが登場する。

⑤モアナが旅の途中で出会うココナッツの海賊カカモラと戦うシーンで、冷酷なカカモラたちに紛れ、一人だけ優しい顔をしているベイマックスがいる。

⑥タマトアが住む魔物の国・ラロタイでモアナに襲いかかる紫のお面をかぶった魔物は、『ズートピア』に登場するナマケモノのフラッシュ。

⑦タマトアの背中に、『アラジン』の魔法のランプが乗っている。

⑧タマトアのシーンでマウイが一瞬だけ変身するトナカイは、『アナと雪の女王』に登場するスヴェンである。

ズートピア

2016/3/4 公開

ディズニー

①キャッチコピー『そこは、動物たちの≪楽園≫…のはずだった。』

②構想は監督のバイロン・ハワードが『ロビン・フッド』のような、擬人化され、服を着た動物が活躍する作品を作りたいと考えたことに始まった。

③当時並行して製作が進んでいた『シュガー・ラッシュ』や『ベイマックス』のような新しい世界観のものに対し、『ピノキオ』などのような"クラシカルな"ディズニー映画を現代の観客向けに作ることを監督は考えていた。

④登場する動物は哺乳類に限られているが、これは制作チームが各分野の動物学者から情報を収集する中で決められた。

⑤アニメーターらによる動物の調査はサンディエゴ動物園サファリパークやウォルト・ディズニー・ワールドの「ディズニー・アニマル・キングダム」で行われ、さらにはケニアへも赴いた。

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⑥調査期間は合計8ヶ月におよび、様々な動物の歩き方から毛の色までも研究。

⑦映画に登場する動物たちは80万通りもの動きを見せる。

⑧登場人物の毛並みをよりリアルに見せるため、取材はロサンゼルス自然史博物館でも行われ、アニメーターらは様々な光の当たり方を確認しながらマイクロスコープを用いて間近で毛並みを確認した。

⑨各キャラクターには膨大な本数の毛が用いられ、ジュディとニックにはおよそ250万本前後に及ぶ。

⑩他のキャラクターではキリンが900万本、アレチネズミは48万本で、その他の小さな齧歯類でも40万本が使われた。

⑪助監督のジャレド・ブッシュは後に、「毛との戦いだった」と語っている。

⑫当初はニックを中心にズートピアの街を描くストーリーであったが、公開予定までおよそ1年半を切った2014年11月、ジュディとニックの立ち位置を逆転させた。

⑬ジュディを主役に置くという発想について、制作陣は「観客はズートピアという都市をジュディの視点、即ち『都会への憧れ』という目で見られる作品になった」と評した。

⑭サハラ・スクエアは、砂漠の動物たちが暮らすエリアで、地域の中心部はモンテカルロとドバイを元にデザインされている。

⑮ツンドラ・タウンは、寒冷地域の動物たちが暮らすエリアで、ロシア建築を模したタマネギ状のドームを持つ建物や、ホッキョクグマの住処である氷の洞窟をモデルにした氷雪マンションなで、雪と氷で構築されている。

⑯レインフォレスト地区は、熱帯雨林をモデルとしたエリア。

⑰リトル・ローデンシアは齧歯類など小動物が暮らす地域で、街並みはブルックリンを参考にして考案。

⑱サバンナ・セントラルはズートピアの中心都市エリアで、様々な種類の動物が暮らすサバンナがモデルとなっている。

⑲映画監督のバイロン・ハワードとジャリッド・ブッシュが廊下を荷物を持って歩くキャラクターとして登場。

⑳ビルの上の看板には、「preyda 」=「prada」、「just zoo it.」=NIKEの広告「just do it.」、「lululemmings」=「lululemon」といったファッションブランドが並ぶ。

㉑ネズミのマフィアのミスタービッグは、大人気マフィア映画のゴッドファーザーを真似たパロディになっている。

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①ズートピアの警察署に勤めるベンジャミン・クロウハウザーのほっぺに隠れミッキー。

②ズートピアの街並みに映画『ベイマックス』の主人公ヒロのおばさんのキャスが経営する喫茶店が登場。

③ズートピアで詐欺師のウィーゼルトンが売っていた海賊版DVDの一部に『ベイマックス』『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』『アナと雪の女王』などがある。

④ゾウさん親子の子供二人が『アナと雪の女王』のアナとエルサの格好をしている。

⑤ベビーカーの中にミッキーのぬいぐるみがいる。

⑥警察署長のボゴが『アナと雪の女王』の主題歌「let it go」を口にする。

アナと雪の女王 エルサのサプライズ

2015/3/13 公開

ディズニー

①2013年公開のアニメーション長編映画『アナと雪の女王』のスピンオフ作品。

②短編アニメーション映画で、実写映画 『シンデレラ』 と同時上映された。

ベイマックス

2014/10/23 公開

ディズニー

①キャッチコピー『”優しさ”で世界を救えるか?』

②原案は日本人主人公を含むヒーロー6人を描いたマーベルコミックのアメコミ作品『ビッグ・ヒーロー・シックス』。

③ディズニーのアニメ映画としてはマーベル・コミックの登場人物を主人公とする初めての作品。

④映画化に際し、設定は原作から大きく変更。

⑤ディズニーがマーベル社を買収したあと、マーベルコミックの中で映画化できそうな作品を探しているときに、監督のドン・ホールがデータベースの中から同作を発見。

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⑥掲載時にさほど人気が出なかったため、マーベル社のスタッフからも忘れられていた作品であった。

⑦原作では初期チームメンバーとして登場していたサンファイアとシルバー・サムライについては当時、マーベルコミックの『X-メン』シリーズを映画化している20世紀フォックス社(現在はディズニー傘下)が権利を持っていたため、登場させられなかった。

⑧映画化に際し、作品の舞台が東京から、東京とサンフランシスコを混ぜ合わせた未来の架空の都市「サンフランソウキョウ」へと変更。

⑨日本的要素が多く散りばめられ、スタッフによって撮影された東京の風景が数多く取り入れられている。

⑩フレッド家の壁に無造作にかけられた家族のポートレートの男性は、アメリカのマーベル・コミックの重鎮であり、スパイダーマンやXメンなどの原作を手がけたスタン・リー。

⑪警察署のボードには二人の男性の写真が掲示してあり、この二人の男性の正体は、『塔の上のラプンツェル』で監督を務めたバイロン・ハワードとネイサン・グレノの二人。

⑫フレッドのヒーロースーツの恐竜の着ぐるみのモデルは、ディズニー映画ではなくアニメ『ヒックとドラゴン』のドラゴン。

⑬「ヒックとドラゴン」を監督したのは「リロ・アンド・スティッチ」を監督したディズニーアニメでお馴染みのクリス・サンダース監督。

⑭フレッドの声優を担当したのは「ヒックとドラゴン」でも声優として出演しているT・J・ミラー。

⑮ヒロの部屋の壁にかけられた時計の中心にいるキャラクターは、マジンガーシリーズのグレートマジンガー。

⑯ヒロの部屋の天井にぶら下がっているのはマジンガーZの人形。

⑰ヒロの部屋の窓側においてあるのはウルトラマンのおもちゃ。

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①ヒロの部屋のパソコンのモニターの上には『シュガー・ラッシュ』の主人公レック・イット・ラルフの人形が。

②庭にある白い彫刻の人物は『アナと雪の女王』のハンス王子。

③ヒロの家の壁に記念写真が飾られているが、その中にスティッチの着ぐるみを着た飼い猫のモチがいる。

④パネルに写った無数の暗号の中に「A113」がある。

⑤サンフランソウキョウに『チキン・リトル』の広告看板がある。

アナと雪の女王

2013/11/27 公開

ディズニー

①キャッチコピー『凍った世界を救うのは――真実の愛。』

②ディズニー史上初のダブルヒロイン。

③共同監督で脚本を担当したジェニファー・リーは「『恐れ』対『愛』」が本作の大きなテーマであると述べている。

④ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで『雪の女王』を映画化しようという試みは1930年代から存在した。

⑤1990年代後半にも雪の女王を映画化する企画が再び立ち上がったが、2002年に廃案となった・2008年、長年在籍していたディズニーアニメーションを離れてソニー・ピクチャーズアニメーションへ移籍したクリス・バックを、カリフォルニア芸術大学時代の旧友であるジョン・ラセターはディズニーアニメーションに戻ってくるように呼びかけた。

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⑥その年の9月に、クリス・バックは自分が構想を練っているいくつかのアイデアをラセターに対して提示したその1つが『アナと雪の女王』の原案である。

⑦ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』からインスピレーションを得た。

⑧リサーチの場所にノルウェーを選び、同国のベルゲンがモデルになっている。

⑨フィヨルドの地形や建築物、とくにスターヴ教会などは城のデザインなどに生かされている。

⑩キャラクターの服装には民族衣装を着せたりローズマリングを入れるなど、ノルウェーを意識したデザインがされている。

⑪アナ達とラプンツェルの母親同士は姉妹でアナ、エルサとラプンツェルは従姉妹という設定を、クリエーターが暴露している。

⑫エルサ当初、真っ青な肌をした悪の女王の設定だった。

⑬10歳で難病である1型糖尿病と診断されたラセターの息子から、エルサのキャラクター作りにインスピレーションを得たと語っている。

⑭ラセターの息子が毎日インスリン注射をしながら、「なぜ僕なの?」と言っており、その時、「氷の魔法を持って生まれたエルサがなぜ悪者なのか?そんなはずはない。」と考え、映画の内容そのものが変更された。

⑮スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫は、宮崎駿が1957年のロシア版アニメ映画『雪の女王』を見て強い関心を持っていたエピソードを明かしつつ、本作について、原作を大幅に変えながらもその精神である自己犠牲のテーマを変えておらず、なおかつ原作どおりに2人のヒロインを「男の子」の手を借りずに描き、「感心したのと同時に、今の時代を表している作品になっている」と述べた。

⑯アナ、エルサの三つ編みのおさげや衣装はノルウェーの民族衣装(ブーナッド)を参考にして作られた。

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①エルサの冠婚式のシーンにて、『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルとフリンライダーの後ろ姿が出てくる。

②冠婚式の前に歌われる「生まれてはじめて」のシーンの途中でアナが頬張るお菓子が『シュガーラッシュ』に登場する山盛りのお菓子。

③オラフの歌のシーンでたんぽぽの綿毛が一瞬だけミッキーの形になる。

④ハンス王子とアナが結婚することをエルサに伝えるシーンで、ティアナとシンデレラが写りこんでいる。

⑤オラフがカモメと踊るシーンは、『メリーポピンズ』に出てくる、ペンギンとダンスするシーンのオマージュ。

プレーンズ

2013/8/2 公開

ディズニー

①『カーズ』の姉妹作品。

②ピクサー・アニメーション・スタジオは関与しておらず、ディズニートゥーン・スタジオが手掛けている。

③『カーズ』の監督であるジョン・ラセターが製作総指揮を務めている。

④当初はビデオ映画になる予定であったが、劇場公開されることとなった。

⑤アニメーション制作は『ディンカー・ベル』のアニメーションを手がけたCG制作会社Prana Studiosが担当。

ちいさなプリンセス ソフィア

2012/11/18 公開

ディズニー

①ディズニー製作の3Dアニメ番組。

②主人公は視聴者と同じくらいの8~10歳で、王子様との結婚ではなく親の再婚でプリンセスになった「等身大のプリンセス」であることが全米で話題となった。

シュガー・ラッシュ

2012/11/2 公開

ディズニー

①キャッチコピー『誰だって、ヒーローになりたいんだ…』

②製作中の仮題は「Joe Jump」や「Reboot Ralph」であった。

③監督のリッチ・ムーアは「レインボーロードでコースアウトして落下するなどの体験を再現したかった。『マリオカート』の世界を3D映画にしたかった。」と語っている。

④日本語吹き替えされた予告編では、劇中に登場する看板などの英文や英字名称は、その部分の映像を差し替えて日本語のものにしていた。

⑤劇場公開時には、ヴァネロペとラルフが造ったレースカーへのサイン、ヴァネロペの手作りメダルを除き、本編の映像は差し替えられず、オリジナルの映像のまま上映。

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⑥パーティ会場で登場するDJは、本作に楽曲を提供しているSkrillexがモデル。

⑦マリオの名前もセリフの中に登場するが、出演がなかったのは、脚本家も監督もたった20秒のコミカルなシーンにマリオはもったいないと判断し、出演は見送られた。

⑧ストリートファイター2の声優は全部オリジナルの声優が出演。

⑨ヒーローズ・デューティのソルジャーたちはアメフト選手をモデルに製作。

⑩ヒーローズ・デューティ内のバトルフィールドはカリフォルニアの空軍の基地がモデル。

⑪スタッフロール直前のクレジット音は『マッピー』のクレジット音。

⑫普段は別撮りで行われるのが当たり前のアニメのレコーディングだが、シュガーラッシュの場合、即興のセリフが成り立つようにと、主要キャラクターを演じた声優たちは合同でやった。

⑬シュガー・ラッシュの世界に、サグラダファミリアで知られるガウッディの作品の数々を投影。

⑭映画制作中、ディズニーはスタッフにコントローラーやジョイスティックを実際に使ってゲームをすることを推奨し、ゲーム製作会社も訪問し、製作風景を見学。

⑮パン屋、キャンディ工場なども訪問し、さらなる勉強のためにドイツのケルンで開かれた世界洋菓子フェアにも参加した。

⑯ヴァネロペのレーシングカーを作る過程をリアルに再現するためにデトロイトのトラック工場にまで足を運んだ。

⑰実在するコンピュータゲームキャラクターが端役として多数カメオ出演している。

⑱『Tapper』の廊下に飾られているゲームキャラクターの似顔絵の中に、リッチ・ムーア監督が混ざっている。

⑲ラストシーンの「シュガー・ラッシュ」のゲーム機近くの壁に『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』が描かれている。

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①屋外のシーンの遠くにある看板にはミッキーマウスがいる。

②ゲーム内のロビーにはシンデレラと美女と野獣のベルが歩いている。

③ゲーム内のロビーに『ルイスと未来泥棒』のT-REXがいる。

④ゲーム内のロビーに『塔の上のラプンツェル』の白馬のマキシマスとウラジミールがいる。

⑤シュガーラッシュの背景の飴のサボテンがミッキーの形になっている。

塔の上のラプンツェル

2010/11/24 公開

ディズニー

①キャッチコピー『私は知りたい――新しい世界を。』

②ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」。

③原作はグリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』。

④本作のヴィジュアル・スタイルは、フランスロココの芸術家であるジャン・オノレ・フラゴナールによる絵画『ぶらんこ』をベースとしている。

⑤塔の上のラプンツェルの原案は、映画が公開される14年前からグレン・キーン(ディズニーアニメーター)が1人で温めていたアイディアであった。

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⑥当初はグレン・キーンが監督を務める予定であった。

⑦公開時期は2007年を予定していることが明かされたが、キーンの「物語をつくるための時間がもっと欲しい」という要望により、公開時期が2009年へ延びることになった。

⑧マイケル・アイズナー(ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者)からだされた「現代のサンフランシスコに住むヒロインが童話の世界に入り込む」という提案に対して、キーンが上手く対応できなかったり、トラブルもあり、塔の上のラプンツェルの企画は頓挫してそのまま放置されていた。

⑨2006年にウォルトディズニーアニメーションスタジオに配属されたキャットムルとジョン・ラセターによって企画が再び動き出した。

⑩彼らの最初の仕事はキーンをこの企画に引き留めておくことだった。

⑪2007年4月、監督がグレン・キーンとディーン・ウェリンズであると発表されたが、2008年10月には監督が交代したことが発表。

⑫キーンは製作総指揮、スーパーバイジング・アニメーター、キャラクター・デザイナーを担当することになった。

⑬監督を辞退して製作総指揮に回ったのは、2008年に心臓発作に見舞われており体調が優れなかったからだと述べている。

⑭グレン・キーンは当初、塔の上のラプンツェルを2Dアニメーションで作成したいと考えていたが、スタジオ側は3DCGで作成することを要求した。

⑮作品の方針について討論した結果、3DCGアニメーションで作成することが決まったが、ディズニーの伝統的な2Dアニメーションの美的センスを3DCGで再現するというテーマが掲げられた。

⑯キーンは「3DCGによる手描き絵」「鉛筆で描いたような質感」を目指したと語っている。

⑰キーンは「我々が求めていたのは“写実的な髪の毛”ではなく“温かみのある髪の毛”であり、それを実現するための方法を開発した。私は温かく直感的な手描き絵の質感を3DCGで表現したかったのだ」と語っている。

⑱髪の毛の表現を満足なものにするのは困難であり、2010年1月の時点でも製作チームはこの問題について悩んでいたが、同年3月に彼らがDynamic Wiresと呼んでいる技術が完成し、この問題は解決された。

⑲前作の『プリンセスと魔法のキス』(2009年)は、高い評価を得たが、ディズニー社が予想していたよりも低い収益であり、原因は「プリンセス」を強調しすぎていたために男子層からあまり支持を得られなかったことにあると考えた。

⑳ディズニーは男女両方へ映画を売り出すために、男性キャラクターのフリン・ライダーを強調し、また、タイトルを『ラプンツェル』(Rapunzel)から『タングルド』(Tangled)に変更した。

㉑グレン・キーンによると、フリンのデザインを決めるために、多数のフリンのデザイン案を壁に貼って女性たちの意見を聴くという会議が行われたとのこと。

㉒キーンはフリンのデザインについて「筋肉質過ぎても美形過ぎてもいけない。温かみをたたえた目にしたかった」と語っている。

㉓ゴーテルの服のデザインは物語の時代設定よりさらに400年前の服を参考にしている。

㉔映画に登場する灯りだが、インドネシアなどでは実際に空に灯りを飛ばす風習があり、監督のバイロン・ハワードはその光景をインターネットで見て感動し、この灯りを映画の名シーンに採用したと語っている。

㉕今までのディズニーのアニメーション映画の中で最も多くの群集が登場し、村のシーンには3000人の群衆が描かれている。

㉖ラプンツェルの髪の毛のアニメーションの作成には、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのソフトウェアエンジニアであり、大学で髪の毛の研究をしていたケリー・ウォードが協力している。

㉗ウォードは髪の毛の動きや光の当て方に詳しく、ウォードが開発に協力したソフトウェアによって手描きのアニメーションとシミュレーションを調和させることができるようになった。

㉘秘密の谷はフランスのロカマ・ドゥール、王国はモン・サン・ミッシェルから影響を受けていた。

㉙制作初期の段階ではカメレオンのキャラクター”パスカル”の通常の色は紫と青だったが、後にアーティストたちがラプンツェルの髪や洋服にはグリーンのパスカルの方が映えると判断。

㉚監督の一人であるネイサン・グレノが酒場にいるキャラクターとしてカメオ出演し、左手のタトゥーはそのまま採用。

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①ラプンツェルとフリン・ライダーが迷い込んだ酒場の柱にピノキオが座っている。

②酒場の男たちの間に一人ぽつんといるイノシシはライオンキングのプンバァが基になっている。

③王国の祭が始まる前にラプンツェルとフリン・ライダーが本を読み漁っているシーンの窓際には「眠れる森の美女」の本が開いてある。

④ラプンツェルの育ての親マザー・ゴーテルは「白雪姫」の魔女がモチーフ。

⑤ラプンツェルの実の母の胸元のネックレスがミッキーの形。

プリンセスと魔法のキス

2009/11/25 公開

ディズニー

①2002年に発表されたメリーランド州の作家E.D.ベイカーのジュブナイル小説『カエルになったお姫様』を基にしている。

②グリム童話『かえるの王さま』を劇中話に引用したりパロディとして使用している。

③監督は『リトル・マーメイド』や『アラジン』で知られるジョン・マスカーとロン・クレメンツ。

④ラセターはワシントン・ポストの取材に対し、これまでのディズニー作品でのヒロイン像との違いの一つとして、「彼女の夢が王子様と結婚することでないこと」を強調している。

⑤完成するまでに3年半かかった。

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⑥ティアナの声を担当したアニカ・ノニ・ローズは、ティアナを自分と同じ左利きにしてほしいと製作陣に依頼。

⑦企画時におけるヒロインの名は「Maddy」だったが、これは「Mammy」(お母ちゃん)に聞こえるということ以上に、「Addy」(典型的なアメリカ黒人奴隷の名前)に聞こえるという問題があり、「ティアナ」に変えられた。

⑧初のアフリカ系アメリカンのディズニープリンセス作品としての賞賛がある一方、「仲間のホタルが歯抜けとして描かれている」「当時あった人種差別などを描いていない」等のアメリカ黒人社会からの批判がある。

⑨ワニのルイスはストーリー構想段階では人間の設定で、楽器を演奏したいのにそれができず、ドクター・ファシリエに願いを叶えてもらった代わりにワニにされてしまったというサブストーリーも考えられていたが、複雑すぎるということで不採用になった。

⑩映画の初期タイトルは“カエルのお姫様”だったが、主人公の女の子が黒人ということもあり、このタイトルは差別を連想させるという事でタイトルが変更になった。

⑪ティアナ役として最初に検討されていたのは歌姫ビヨンセだったが、彼女がオーディションを拒否した為、このキャスティングは実現しなかった。

⑫ナヴィーン王子の取り巻きの女性たちは、実際にディズニーのアニメスタジオで働いている人たちの似顔絵をもとにデザインされた。

⑬鳥が飛び交うシーンで使われている鳥のアニメーションは、『ライオン・キング』の為に制作されたものを再利用している。

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①ティアナが街に出かけるシーンで、『アラジン』の魔法のじゅうたんが干してある。

②映画冒頭でティアナが通勤に使用している路面電車の車両に、「A113」という番号が書かれている。

ボルト

2008/11/21 公開

ディズニー

①キャッチコピー『ずっと家族だって、信じてる』『この夏、ディズニーが贈る≪奇跡≫の物語。』

②2006年、ピクサーがディズニーの完全子会社となったため、本作はピクサー最高責任者であるジョン・ラセターが立ち上がりから完成まで携わった最初の作品。

③この映画のサウンドトラック「I Thought I Lost You」は、ペニー役のマイリー・サイラスとボルト役のジョン・トラボルタが一緒に歌っている。

④日本語吹替にはウド鈴木が鳩の役で出演しているが、パンフレットでは役名が「?」と表記されるなど、劇場公開時は役名は意図的に伏せられていた。

⑤マネージャーのトムが使用している携帯電話はiPhoneであるが、次の場面では機種が変わっている。

ルイスと未来泥棒

2007/3/30 公開

ディズニー

①キャッチコピー『本当に発明したかったのは、≪家族≫かもしれない――。』

②ウィリアム・ジョイスの子供向け絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」を原作に制作。

③アメリカでは本来は2006年12月15日公開の予定だったが、ピクサーの買収により製作の実権を握ったジョン・ラセターの指示により公開を延期し、全面的に作り直された。

④公開後間もなく、続編の制作が企画されたが、ジョン・ラセターにより中止されている。

⑤劇中に登場する「Todayland」という街はディズニーランドやマジック・キングダムの「Tomorrowland」エリアを基に描かれおり、このエリアは東京ディズニーランドにも存在する。

チキン・リトル

2005/10/3 公開

ディズニー

①一部上映館では3D版が上映され、3D版の上映方式はディズニーデジタル3-Dで、『チキン・リトル』で初めて導入された。

②日本では、ディズニー長編アニメーション映画としては、最後のVHS版発売作品となった。

③手作業による作画アニメでなく、完全にCGアニメーションのみで制作されており、ディズニーのアニメ映画史上では、フルCGの作品は、2000年の『ダイナソー』に次ぐ2作品目。

④当初チキン・リトルは女の子の設定であったため、アメリカ人女優のホリー・ハンターが声優を担当することになっており、すべてセリフを収録していた。

⑤エンディングではジョー・グラント(アニメーター)の追悼シーンが存在する。

ブラザー・ベア

2003/11/1 公開

ディズニー

①キャッチコピー『ぼくたちは、いつか家族になれるかもしれない――。』

②本作の完成後にオーランドのスタジオが閉鎖、続編の完成後にはシドニーのスタジオも閉鎖された。これは今後のアニメ製作を3DCG中心にしていくというディズニーの方針による。

③キナイ、デナヒ、シトゥカの名前は地名が由来である。

④アラスカ州のキナイ半島にあるキナイ・フィヨルド国立公園は、この作品の背景のモデルとなった場所のひとつである。

⑤キナイが熊に変えられるシーンの曲は、フィル・コリンズが作った歌詞を、イヌイットの言葉に翻訳しなおしたもの。

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⑥エンディングでは、本編に使われなかったシーンがいくつか出てきて、スタッフロールのあとにコーダから当作が動物愛護法を守っている事を発表する。

⑦2006年8月23日に続編『ブラザー・ベア2』のビデオとDVDが発売された。

⑧本作の完成後にオーランドのスタジオが閉鎖し、続編の完成後にはシドニーのスタジオも閉鎖された。

⑨今後のアニメ製作を3DCG中心にしていくというディズニーの方針による。

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①サケにまぎれて『ファインディング・ニモ』のニモがいる。

トレジャープラネット

2002/11/27 公開

ディズニー

①キャッチコピー『父よ、少年よ、男たちよ―― 錨を上げろ!舵を取れ!!』

②原作はロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』。

③舞台設定を海から宇宙へ変えた。

④ディズニーでは同原作の実写映画を1950年に公開している。

⑤映画のパンフレットには、宇宙を舞台にした漫画を多数執筆している漫画家の松本零士がコメントを寄せていた。

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⑥作品中の宇宙船「R.L.Sレガシー号」はスティーヴンソン(Robert Louis Balfour Stevenson)の頭文字を取ったものである。

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①棚の上にスティッチのぬいぐるみが置いてある。

リロ&スティッチ

2002/6/21 公開

ディズニー

①キャッチコピー『ひとりぼっちの暴れん坊。名前はスティッチ。――家族はいない。』『”愛を知らない”エイリアンと、”愛を失った”女の子。ふたりが出会って、きっと明日はいいことがある…。』

②『ダンボ』以来初めて、水彩画の背景が使用された作品。

③ハワイのカウアイ島のロケハン中、監督がツアーガイドの“オハナ”という言葉に感銘を受けたことがきっかけとなり、映画のメインテーマが決定した。

④元々スティッチが喋るキャラクター設定ではなかったが、クライマックスに自分の言葉で表現することが重要になると監督のクリス・サンダースが判断して喋るキャラクターになった。

⑤スティッチを喋るキャラクターにすることを決定した監督は自らスティッチの声を演じた。

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⑥ハワイ出身の声優、ティア・カレル(ナニ)とスコット・リー(デイヴィッド)はキャラクターのセリフや劇中のスラングを訂正する役割を務めていた。

⑦本作の試写に参加した観客の多くがナニとリロは親子だと思っていたため、ふたりの姉妹関係がより明確になる重要シーンが追加された。

⑧劇中音楽にはエルヴィス・プレスリーの楽曲が使用されている。

⑨日本ではディズニーキャラクターとしてミッキーマウス、くまのプーさんに次いで第3位の売上げを誇るキャラクターになっている。

⑩6月26日が日本記念日協会によってスティッチの日と正式に認定された。

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①リロが流れ星を見ているその脇に、『ダンボ』のおもちゃがある。

②消防車、ナニのビートルなど本作に登場する車のナンバープレートがほとんど“A113”。

③リロの部屋の壁に貼られた写真の1枚にミッキーが映っている。

ピーター・パン2 ネバーランドの秘密

2002/2/15 公開

ディズニー

①キャッチコピー『心が≪夢≫を忘れた時、あの少年は帰ってくる。』

②1953年公開された『ピーター・パン』の続編。

アトランティス/失われた帝国

2001/6/15 公開

ディズニー

①キャッチコピー『まだ誰も知らない史上最大の「謎」…。』

②ウォルトが生誕100周年を迎えた2001年に公開。

③日本で公開された時、日本にテレビアニメ『ふしぎの海のナディア』、アニメ映画『天空の城ラピュタ』と似ていると感じる人が少なからずいた。

④特に『ふしぎの国のナディア』とは、設定やストーリーの多くの類似点が指摘された。

⑤英語のアニメ情報サイトで、両作品とも『海底二万里』を題材にしているため、複数の類似点があっても盗作と断定できないが、『海底二万里』とは共通しない類似点も少なくなく、偶然似ているだけとも言いにくいと評した。

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⑥続編として『アトランティス 帝国最後の謎』が2003年に発表。

ラマになった王様

2000/12/15 公開

ディズニー

①キャッチコピー『意地悪ばっかしていると、そのうち「ラマ」にされちゃうよ。』

②日本では東京ディズニーシー開園記念として2001年7月14日に公開。

③近年のディズニー作品としては珍しく、ミュージカルではなくセリフやキャラクターの動き、ギャグで雰囲気を盛り上げる。

④原題である『The Emperor's New Groove』は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『裸の王様』の英題である『The Emperor's New Clothes』のパロディとなっている。

⑤「Emperor」は日本語で皇帝とするのが正確な翻訳だが、この映画の日本語タイトルは『裸の王様』同様、王様となっている。

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⑥パチャの村はペルーのクスコにあるマチュ・ピチュがモデル。

⑦アニメーターはクスコ王の王国を描く際、マチュ・ピチュの遺跡にインスピレーションを得た。

⑧続編に『ラマになった王様2 クロンクのノリノリ大作戦』(2005年)がある。

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①クスコが召使に用意させるおやつが、小さなミッキーの形になっている。

ターザン

1999/6/18 公開

ディズニー

①エドガー・ライス・バローズの小説『ターザン』を元に製作。

②日本では、ディズニー長編アニメーションとしては最後のレーザーディスク版発売作品となった。

③ターザンが樹の幹を軽やかに滑っていくアクションは、スノーボードをモデルにしている。

④ディズニー・ルネサンスと呼ばれた黄金期は今作をもって終了したとされ、その後はCGアニメーションの普及と作品質の急低下により、経営的にも迷走を始める。

⑤続編は『ターザン&ジェーン』と『ターザン2』。

ムーラン

1998/6/19 公開

ディズニー

①古代中国を舞台にした物語。

②中国の伝説『花木蘭』がモデル。

③ストーリーは一部異なるものの豫劇「花木蘭」に基づいている。

④アメリカ本国では、ディズニー長編アニメーションとしては最後のレーザーディスク版発売作品。

⑤本作の実写映画化が進められており、2018年11月2日に全米で公開予定だったが、製作に遅れが生じたため2020年に延期されている。

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⑥2005年『ムーラン2』がアメリカのディズニーより発売。

⑦映画公開後、映画の原作である木蘭の悪役が、トルコ人の先祖の一つだと考えられている突厥であったため、トルコ政府はこの映画を「我々の先祖を悪役に仕立て挙げる不当なものである」と非難した。

ヘラクレス

1997/6/27 公開

ディズニー

①ディズニー・ルネサンスと呼ばれる時期に作られた作品で、ギリシャ神話を元に作られているがストーリーはオリジナルと言っても過言ではないものであり、賛否両論を呼んだ。

②本作では日本語吹き替えの主演声優で初めてジャニーズ事務所の所属アイドル(松岡昌宏)が起用された作品である。

③監督のジョン・マスカーとロン・クレメンツがその他の声の出演に参加している。

④劇中でさまざまなパロディシーンが登場する。

ノートルダムの鐘

1996/6/21 公開

ディズニー

①原題は『THE HUNCHBACK OF NOTRE DAME』(日本語訳:ノートルダムのせむし男)だが、この「せむし男」が放送コードに抵触するため、邦題は変更された。

②劇中に使われるロゴも『THE BELLS OF NOTRE DAME』に差し替えられている。

③このような処置がとられているのは世界中でも日本だけである。

④原作である小説の原題は『NOTRE-DAME DE PARIS』(パリのノートルダム)。

⑤ディズニー作品としては珍しく、非常にシリアスで重々しい描写もある。

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⑥興行的には伸び悩んだが、画面の美しさは黄金期再来といわれる1990年代長編ディズニーの中でも屈指の作品。

⑦日本での知名度は当時の他のディズニー作品に比べるとやや低めだが、東京ディズニーランドや、東京ディズニーシーのショーでは「ノートルダムの鐘」「トプシー・ターヴィー」などの曲がしばしば使用される。

⑧ディズニー・ルネサンスをもたらしたジェフリー・カッツェンバーグのミュージカル路線最終作。

⑨公開以前の1994年にカッツェンバーグはディズニーを去っている。

⑩日本語吹き替え版はミュージカル劇団「劇団四季」が全面協力している。

⑪雨や景色などの多くの背景アニメーションがコンピューターで描かれているが、キャラクターは全て、1コマずつ手描きで制作された。

⑫620人のアーティストや制作スタッフ、72000本の鉛筆、100万枚のアニメーションペーパーが完成までに要した。

⑬音楽により深いムードと雰囲気を求めたプロデューサーと監督は、音楽担当を連れてロンドンへ行き、100年前のパイプオルガンを所有しているイングリッシュ・ナショナル・オペラとレコーディングを行った。

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①カジモドの歌う「僕の願い」のワンシーンで『美女と野獣』のベルと『ライオンキング』のプンバァがサプライズで登場。

②『アラジン』の魔法の絨毯も登場する。

ポカホンタス

1995/6/23 公開

ディズニー

①キャッチコピー『一生に一度の恋をしたことがありますか。』

②ディズニー映画で初めて実在の人物を扱った作品。

③ポカホンタスの歴史的な逸話だけでなく、同時代の民話や伝承などを基にしている。

④ディズニー映画には珍しくハッピーエンドではない作品。

⑤当時のスタジオの主任だったジェフリー・カッツェンバーグは、1991年に公開された『美女と野獣』のようにアカデミー賞にノミネートされることを夢見た。

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⑥『ポカホンタス』は初期のディズニー作品と違って、小さい子にはわかりにくいテーマを扱った作品であったため、商業的なヒットの度合いは『ライオン・キング』や『美女と野獣』などといった作品に勝るほどではなかった。

⑦白人至上主義的な人種差別の一例として、インディアン以外の民族からも、人権団体また識者から批判と抗議を受け続けている。

⑧ディズニーはこのアニメ映画化に当たり、時代・民族風俗考証の協力を、インディアン各種団体に求めた。

⑨彼らは脚本を読んで、「ポカホンタスが白人(スミス)と恋に堕ちたなどという事実はない」「話がでたらめすぎる」などとして、どのインディアン団体からもこれを断られている。

⑩最終的に協力を得られたものの、当作品に対するインディアンの評判は非常に悪い。

⑪制作時に公開されたポカホンタスの顔のデザインに対して、「この顔のモデルはインディアンではなく、黒人のナオミ・キャンベルではないのか」との抗議がインディアン団体からディズニースタジオに殺到。

⑫ディズニー側は「これはナオミ・キャンベルではなく、声優のアイリーン・ベダード(インディアンではない)をイメージしたものだ」と弁明を行っている。

⑬ディズニーランドでポカホンタスを演じているインディアン俳優アペアナークワットは、「それらが実際にあったことであり、インディアンに対して使われた蔑称は、インディアンの国を滅ぼしていく白人たちを表現するためには必要だった」と一定の理解を示し、「それは我々に彼ら白人がしたことを思い出させます。そして、人類は決してそれが二度と起こることを許してはなりません」と述べている。

⑭インディアン声優全員でセリフの変更を要望し、かなりのセリフが希望通り変えられた。

⑮インディアン団体はディズニーのアニメーターたちがポカホンタスをきわどい衣装で艶かしく描いたことを、「ディズニーは巨益を得るためにポカホンタスをセクシュアルに描いて利用した」として烈しい抗議を行っている。

⑯この映画の公開後、全米インディアン・サイト「インディアンの意見」内に開設された「ポカホンタスについてのインディアンの意見」では、全米のインディアン部族から意見が寄せられており、「インディアンにとって侮辱的である」、「制作されるべきでなかった」といった否定的な意見が圧倒的である。

⑰1995年にロイ・ディズニー社長(ウォルト・ディズニーの甥)は、「ポカホンタス」として知られているポウハタン女性のアニメ映画の製作を決めたときにポウハタン族が寄せた苦情に答え、この映画が「正確さと敬意を払うことに責任を持つ」と主張した。

⑱ポウハタン族はこの意見を異にし、 「フィルムは見る影もなく史実を曲げ、 ディズニーを文化・歴史的正確さで援助しようという私たちの申し出は拒絶され、彼のそのまるで見当違いの使命感を再考させようという私たちの努力に拍車をかけさせています。」と語る。

⑲脚本を務めた3人は何度も何度も推敲し、どのシーンも全て35回以上書き直している。

⑳ポカホンタスを描くのに、複雑な着色、様々な角度からの骨格、多彩な表情などとことんこだわり、アニメーターたちにとって最も困難な作業の1つだった。

㉑完成までに5年の歳月がかかり、ポカホンタスひとりのために55人のアニメーターが必要だった。

ライオン・キング

1994/6/24 公開

ディズニー

①公開を待たずに事故死した、ウォルト・ディズニー・カンパニー社長(当時)で冒険家でもあるフランク・ウェルズに捧げるとするメッセージで物語が始まる。

②アニメーション製作スタッフが映画製作に取り組んでいる一方で、何名かのスタッフはアフリカまで野生動物の仕草を研究しに行き、野生の動物の自然な仕草を学び、映画に活かした。

③ティモンとプンバァ役の声優はそれぞれハイエナ役のオーディションを受けていたが、彼らのパフォーマンスに感銘を受けた監督が、ティモンとプンバァ役を任せることにした。

④ティモンの「俺に何してほしいんだい?女装してフラダンスかい?」はネイサンのアドリブによって生まれた。

⑤シンバやスカーのライオンらしい威嚇音は、実際のライオンの音声ではなく、フランク・ウォーカーという声優によるもの。

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⑥挿入歌"Be Prepared"(準備をしておけ)は、スカーの歌であるが、ジェレミー・アイアンズの声帯に異常が見られたため、後半部分のみジム・カミングスが代役を担当している。

⑦挿入歌"Hakuna Matata"(ハクナ・マタタ)では、プンバァがハクナ・マタタ精神に目覚めるまでの経緯が語られているが、制作段階ではティモンのミーアキャットの群れでの生活や、群れを離れるまでの経緯を描いた""ティモン・バージョン""が用意されていた。

⑧終盤のシンバとスカーの対決シーンは、当初スカーが焼け死ぬシナリオだったが、スタッフは「キャラクターが生きたまま焼かれるのはディズニー映画にしては怖すぎる」と反対意見が一致し、シーンの内容が変更された。

⑨スカーが崖から転落するシーンは『美女と野獣』のガストンが城から落下するシーンがもとになっている。

⑩ムファサがシンバと話している時の夜空にはしし座が見える。

⑪本作を完成させるまでに描かれたスケッチは100万枚以上。

⑫シンバが崖の下で路頭に迷い、大群の動物たちに踏まれそうになるわずか2分半のシーンに、3年の歳月がかかっている。

⑬スピンオフや続編に『ライオン・キングのティモンとプンバァ』、『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』、『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』、『ライオン・ガード』がある。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

1993/10/29 公開

ディズニー

①原案・原作はティム・バートンによるもの。

②ナイトメアー・ビフォア・クリスマスの原型はティム・バートンがディズニーのアニメーターとして働いていた頃に書いた詩である。

③バートンはこの詩を書いた理由について、ドクター・スースの絵本『いじわるグリンチのクリスマス』を正反対にしたストーリーを思いついたことがきっかけだったと語っている。

④1982年、ティム・バートンの初監督作品である『ヴィンセント』の成功を受けて、ディズニーはナイトメアー・ビフォア・クリスマスの映像化を企画。

⑤企画当初は30分のテレビスペシャルとして放送される予定だったが、内容が不気味過ぎるという理由でこの企画は中止。

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⑥しばらくは手つかずのままであったが、1990年に再びディズニーでナイトメアー・ビフォア・クリスマスを長編映画として映像化する企画が持ち上がり、およそ3年の製作期間を経て完成。

⑦ストップモーション・アニメーション技法に加え、最新のデジタル映像技法を取り入れ製作。

⑧ストップモーション・アニメーションの作成は非常に手間のかかる作業であり、ティム・バートンはこの間『バットマン リターンズ』の撮影中であったため、ヘンリー・セリックが監督を務めた。

⑨映画のセットにペン画の雰囲気を持たせるために、セットの表面に線を刻み込むという工夫が施されている。

⑩その際、アートディレクターはロナルド・サールやエドワード・ゴーリーの絵を手本にしたと語っている。

⑪ナイトメアー・ビフォア・クリスマスを公開する際に、子どもにとっては内容が暗く不気味過ぎると判断したディズニーは、ディズニーの実写映画部門の1つであるタッチストーン・ピクチャーズの名義で公開。

⑫ヘンリー・セリック監督はインタビューにて、「ジャックの姿の着想源は長い脚で華麗に動く蜘蛛である」と語っている。

⑬インダストリアル・ライト&マジック(アメリカの特殊効果制作会社)が3D変換とCG制作を手掛けたデジタル3D版は2006年から毎年のハロウィンシーズン限定でウォルト・ディズニー・ピクチャーズの名義で公開している。

⑭東京ディズニーランドのアトラクション『ホーンテッドマンション』では、ハロウィンから年明けまで期間限定でこの映画を元にした『ホーンテッドマンション ホリデーナイトメアー』というバージョンになり、ジャック・スケリントンやサリーなどが登場する。

⑮2014年にアメリカの大手映画批評サイトRotten Tomatoesが発表した「2014年版クリスマス映画ベスト25」では、第7位にランクイン。

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①女の子のパジャマの柄がドナルド。

②その弟のパジャマの柄はミッキー。

アラジン

1992/11/25 公開

ディズニー

①キャッチコピー「愛は冒険を生む。冒険が愛を育てる。」・『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』を原案としている。

②アニメーターチームはロビン・ウィリアムズのコメディアルバムを参考にして、ジーニーのテストシークエンスを制作。

③その後、ロビン・ウィリアムズがその場面の試写に現れ、そのシークエンスに可能性を感じたことがひとつの決めてとなり、ロビンとの正式契約に至った。

④アラジンを担当していたアニメーター、グレン・キーンは、アラジンがただのシンボルではなく、ジャスミンが恋せずにはいられないキャラクターとして描くことを心がけていた。

⑤監督と脚本家がカメオ出演している。

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⑥ジーニーが黒いサングラス姿に変身するシーンは、俳優のジャック・ニコルソンがモデル。

⑦魔法の絨毯で世界中を旅するシーンで流れる曲『ホール・ニュー・ワールド』はアカデミー歌曲賞を受賞。

⑧1994年続編としてOVA作品『アラジン ジャファーの逆襲』が発売。

⑨ディズニー史上初めて劇場公開されずに直接ビデオスルーになった作品。

⑩1996年『アラジン』、『アラジン ジャファーの逆襲』の続編作品『アラジン完結編 盗賊王の伝説』のビデオが発売。

⑪日本では劇団四季が上演権を取得し、2015年上演。

⑫2019年実写リメイク作品が公開。

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①国王サルタンのおもちゃの中に、「美女と野獣」の野獣が隠れている。

②ジーニーの指を挟むザリガニは「リトルマーメイド」のセバスチャンであり、取り出した瞬間に「Under the Sea」が流れる。

③ジャファーを倒した後、魔法が解けてラジャーの姿が変わっていくシーンで、ラジャーの顔が一瞬ミッキーになる。

④ジーニーは劇中でピノキオにも変身する。

⑤ジーニーが偶然グーフィーの帽子をかぶっているシーンがある。

⑥市場でジャスミンが買い物している時、ジャスミンの頭上にミッキーの形をしたひょうたんが映っている。

パパはグーフィー

1992/9/5 公開

ディズニー

①ウォルト・ディズニー・カンパニーが製作したアメリカのテレビアニメ。

②原題のGoof Troopは「間抜け集団」、「大バカ者」という意味。

③日本では2017年3月からHuluで配信されている。

美女と野獣

1991/11/22 公開

ディズニー

①フランスの民話『美女と野獣』(J・L・ド・ボーモン夫人版)を元に1991年に制作。

②アニメ映画史上初のアカデミー賞作品賞ノミネート作品(第64回)で。

③ウォルトは1950年代からこの作品をアニメ化する構想を練っていた。

④当時の構想は原作やボーモン夫人の話に近いものだったが、最終的に頓挫した。

⑤映画の制作に携わったアニメーターとアーティストの数は600人、絵を描いて色を施すだけで4年もかかった。

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⑥ディズニー・ルネサンスと呼ばれる時期に作られた成功作のひとつ。

⑦2009年に『エンターテイメント・ウィークリー』誌が発表した「1983年以降に製作された恋愛映画の名作25本」では、第25位に選出。

⑧2002年にはIMAXシアター向けに同作品を作り直して上映。

⑨IMAX版では大画面の観覧に耐えるよう、細かい部分で書き足しなどを行っている。

⑩最初の上映時には無かった「人間に戻りたい」などの家来たちの心情をアニメーション化するなど、一部シーンが追加されている。

⑪2010年にはディズニーデジタル3-D版が上映。

⑫2017年には実写版が公開。

⑬続編に『美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント』、『美女と野獣 ベルのファンタジーワールド』がある。(ホームビデオ)・「ヒロインが最終的には男性の下で結婚し、幸せになる」というディズニー映画普遍のパターンは、女性の生きざまを狭く限定するものとして識者から多くの批判を受けており、ディズニー社は「より慎重に女性の役割について考える」と公式に約束した。

⑭こうして制作された本作では、ディズニー社は脚本家に女性を起用し、主人公のベルの性格設定について「現代的な女性で、活動的なフェミニストにした」と表明。

⑮ベルが図書館から本を読みながら出てきたシーンで、図書館の外にいる3人の男性の両端の二人は監督のゲーリー・トゥルースデイル(左)とカーク・ワイズ(右)の二人をモデルとしてデザインされたキャラクター。

⑯モーリスが道に迷い、偶然発見した4方向に枝分かれした木の板の標識は文字がかすれており、読み取りにくいが、それぞれ「SAUGAS」「NEWHALL」「VALEMCIA」「ANAHEIM」と地名が表記されており、これは、ディズニーのアニメーションチームに所属する人の出身地。

⑰本作で作詞家として参加していたハワード・アッシュマン(『リトル・マーメイド』にも携わる)は、エイズのため完成を見ることなく亡くなった。

⑱エンドクレジットに制作スタッフが追悼メッセージとして、「僕らの友ハワード、マーメイドに声を吹きかけ、ピーストに心を与えてくれた君に永遠の感謝の意をたたえる。」と流している。

ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!

1990/11/16 公開

ディズニー

①『ビアンカの大冒険』の続編。

②日本では劇場未公開。

③ディズニーアニメーションの続編としては異例の質の高さを誇り、前年発表された『リトル・マーメイド』からスタートしたディズニー第二黄金期(ディズニー・ルネサンス)にも含まれる出来とされている。

④日本では劇場未公開であったものの、ディズニーが主催するイベント上映会『ウォルト・ディズニー映画祭’91』で字幕上映。

⑤翌年の『ウォルト・ディズニー映画祭’92 大阪』でリバイバル上映の際に日本語吹き替えが制作された。

リトル・マーメイド

1989/11/17 公開

ディズニー

①原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの『人魚姫』。

②ディズニー最後の劇場版セルアニメーション(セル画を用いて製作)作品。

③ウォルトは戦前『人魚姫』に興味を持ち、1940年代の第二次世界大戦中から、この作品をアニメ化する構想を練っていた。

④ディズニー映画の第二黄金期(ディズニー・ルネサンス)の原点といわれている作品。

⑤童話を原作とする作品としては、1959年公開の『眠れる森の美女』以来、約30年振り。

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⑥セバスチャンが乗る船が嵐に巻き込まれ、沈没してしまう10分ほどのシーンは、10人のアニメーターチームが丸一年かけて完成させた。

⑦アリエルが唄う『パート・オブ・ユア・ワールド』を録音する時、水中の世界の雰囲気を出すためスタジオの照明が落とされていた。

⑧『リトル・マーメイド』のオープニングシーンを暗く色が抑えられているのは、監督が意図的に明るい色を使用することを控え、カラフルな水中世界とのコントラストを生み出そうとした。

⑨主題歌「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞を受賞。

⑩アラン・メンケンがアカデミー作曲賞を受賞。

⑪続編として、2000年に映画の後日談を描いたOVE作品『リトル・マーメイドII Return to The Sea』が発売。

⑫映画より前のアトランティカの様子を描いたOVE作品『リトル・マーメイドIII はじまりの物語』が2008年8月26日に発売。

⑬2008年に舞台化され、ブロードウェイにてミュージカルが上演。(アースラがトリトンの妹というストーリーラインが語られる。)・日本でも劇団四季により2013年から上演されている。

⑭日本語吹き替え版での初公開版と1998年再公開版では、歌の歌詞がほぼ完全に異なる。

⑮本作と同タイトル『リトル・マーメイド』で製作された、TVアニメシリーズ(アメリカで1992年-1994年にかけて全31話放送)では、エリック王子と出会う前のアリエルが、海中の世界を冒険するオリジナルストーリーになっている。

⑯日本ではWOWOWより1994年10月31日から第23話までで放送を中止されたが、2005年11月1日にディズニー・チャンネルより全話の日本語版が放送。

⑰本作はディズニーのお気に入りの作品のため、他のディズニー作品の中に『リトル・マーメイド』のキャラクターが紛れ込んでいることがある。

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①エリック王子の船の上で踊る船乗りたちは『リトル・マーメイド』のスタッフをイラスト化したもの。

②エリックの船の飾りの中に隠れミッキーが存在する。

③トリトンのコンサート場面で、観客のひとりがディズニーランドなどで売られているミッキーの耳をつけている。

④結婚式の場面で、『シンデレラ』の大公と国王が映っている。

⑤トリトンがイルカに引かれた貝に乗ってコンサートに登場する場面で、たくさんのマーメイドの観客に紛れて、ミッキー・マウス、ドナルド・ダッグ、グーフィーが映り込んでいる。

オリバー ニューヨーク子猫ものがたり

1988/11/18 公開

ディズニー

①ミュージカル映画に分類されることもある。

②チャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』を原作としているが、主人公たちを子猫や犬に、舞台を現代(1980年代)のニューヨークに変更するなど、大胆な翻案が加えられている。

③声優にビリー・ジョエルやベット・ミドラーを起用したことが話題。

④本作の企画を最初に出したのは、1984年にウォルト・ディズニー・カンパニー映画事業部の責任者に就任したジェフリー・カッツェンバーグ。

⑤カッツェンバーグの企画では実写映画であったが、ディズニー・スタジオのアニメーターたちを経て、主人公オリバーを含む登場人物を動物に変更するというアレンジが加えられた。

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⑥カッツェンバーグは、ブロードウェイの舞台音楽界から作詞家ハワード・アシュマンを抜擢し、本作へ参加させている。

⑦本作の興行収入は前作、前々作と比べて倍増以上。

⑧マクドナルドのミールトイにディズニーのキャラクターが登場したのもこの作品からとなっている。

⑨本作品は、ディズニーのアニメーション映画として、コンピュータによる作画が多用された最初の作品である。

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①序盤にドジャーが「Why Should I Worry?」を歌いつつ街を歩くシーンで、『わんわん物語』や『101匹わんちゃん』の犬のキャラクターたちがカメオ出演している。

オリビアちゃんの大冒険

1986/7/2 公開

ディズニー

①イヴ・タイタスの『ねずみの国のシャーロック・ホームズ』シリーズを原案とする。

②映画のストーリーそのものは原作にはなく、ディズニーオリジナル。

③この作品において、初めてディズニーアニメーションにCGが本格的に使用された。

コルドロン

1985/7/24 公開

ディズニー

①原作は、ロイド・アリグザンダー作プリデイン物語シリーズの『タランと角の王』『タランと黒い魔法の釜』。

きつねと猟犬

1981/7/10 公開

ディズニー

①日本では東京ディズニーランド開園記念として1983年3月12日に公開。

②ダニエル・P・マニックス『きつねと猟犬』を原作に1977年春にスタート。

③ウォルフガング・ライザーマン(ウォルト・ディズニー・プロダクションのアニメーター)は高齢の為、プロデューサーのみで参加。

④彼の指示のもと監督を務めたのは『ビアンカの大冒険』で故・ジョン・ラウンズベリー(ナイン・オールドメン)に代わって共同監督を務めたアート・スティーブンス(1980年のウォルフガング退職後はプロデューサーも務めた)。

⑤作画面は1977年から1978年にかけての少年時代をフランク・トーマス(ナイン・オールドメン)とオリー・ジョンストン(ナイン・オールドメン)が担当。

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⑥この頃、ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン、ジョン・ポメロイがドル箱作品ばかり創る重役たちのやり方に反発し退社した為、大幅に遅れてしまう。

⑦エリック・ラーソン(ナイン・オールドメン)筆頭のもと新チームの才能と想像力が結集したものとなる。

⑧スタッフ180名、内アニメーター24名、原画数36万枚、セル数11万枚、背景数は1100枚。

⑨この努力が報われ莫大な興行収益を上げ、映画は大成功。

⑩ナイン・オールドメンが指揮を執った最終作にふさわしいものとなった。

⑪25年後の2006年に続編『きつねと猟犬2 トッドとコッパーの大冒険』が公開。

ビアンカの大冒険

1977/6/22 公開

ディズニー

①ウォルト・ディズニー・プロダクション創立50周年記念として制作。

②マージェリー・シャープの小説『The Rescuers』(邦題『小さい勇士のものがたり』)と『Miss Bianca』(同『ミス・ビアンカのぼうけん』)が原作。

③二作の合成である為、内容は大幅に変えられている。

④4年月日をかけ、スタッフは合計250名、参加したアニメーターは40名。

⑤描いたスケッチは33万枚、14のシークエンスに個別場面1039と750の背景がある。

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⑥ナイン・オールドメン(ウォルト・ディズニー・スタジオに在籍していた伝説的なアニメーター9人)のミルト・カールは本作をもって引退。

⑦共同監督の一人・ジョン・ラウンズベリーは本作製作中に急死。

⑧1999年1月8日、アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーは映画の背景に不快な画像があるとして約340万本のソフトの回収を発表。

⑨問題となったのは、映画のフィルム全体の11万コマに、2コマだけ表示されるトップレスの女性の画像だったが、再生速度の問題で通常見えなかったが、ビデオソフトが発売され、コマ送りができるようになったため発覚。

⑩主人公ミス・ビアンカとバーナードが好評だった為、13年後の1990年に続編『ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!』が公開。

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①バンビ親子が登場。

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