バズ・ライトイヤー
2022/6/17 公開
ピクサー
①ピクサーの映画『トイ・ストーリー』シリーズのスピンオフ作品。
②シリーズ1作目の世界で人気だったおもちゃのバズ・ライトイヤーの世界観で自身の原点を描いた作品。
③監督は、『ファインディング・ドリー』でアンドリュー・スタントンと共に共同監督を務めたアンガス・マクレーン。
④開発は、『ファインディング・ドリー』(2016年)の仕事を終えた後に始まった。
⑤アンディ・デイビスが初代『トイ・ストーリー』(1995年)でどんな映画を見てバズ・ライトイヤーのアクションフィギュアに興味を持ったのかをずっと気になっていたことから、バズ・ライトイヤーの映画化のアイデアを提案。
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⑦CG面では、人間味あふれる”バズらしさ”をより身近に感じられるような試みも採用し、監督は「これまでのバズのビジュアルを守りつつ、進化した映像技術を採用した。より”映画”らしく感じられるようにしたかったから。コントラストを際立たせるグラフィックを駆使したり、レンズや照明テクニック、影や雰囲気にもこだわって、過去の映画とはまた一味違う、シネマティックな雰囲気を生み出した。CGは冷たい印象になってしまう可能性も秘めているけど、そうならないようにした」と解説。
⑧プロダクション・デザイナーのティム・エヴァットは、「デザインの中に、あの”おもちゃ”の構成要素をしっかり組み込むように注力した。それと同時に、バズのスーツには”スペース・レンジャー”らしく、宇宙的なリアリティも持たせるようにした。」と”バズらしさ”と、本作らしい要素を同居させたことも明かした。
⑨映画の公開を迎えると、SNSではバズの新たな相棒ソックスに「アンディはなんでソックスを持ってなかったんだろう?」と『トイ・ストーリー』シリーズへの疑問の声が挙がり、これにマクレーン監督は、「アンディのお母さんはソックスを買えなかったんだ。どこにでもあるわけじゃなかったし、値段がすごく高かった。ちょっと高級なおもちゃだったんだ。」と明かす。
⑩マクレーン監督は、「ソックスをデザインする時、あえて”洗練されてない動き”を表現した。まるで、『トイ・ストーリー3』のケンや、『ウォーリー』のウォーリーみたいに。これらのキャラクターはあまりスムーズに動かないが、シンプルゆえに面白さが生まれる。これは80年代に作られた映画だから、ぎこちない動きをする動物が人気だった」と、過去ピクサー作品に登場したキャラクターを例に挙げ、”ロボットらしい動き”について解説した。
私ときどきレッサーパンダ
2022/3/11 公開
ピクサー
①キャッチコピー『マジメで頑張り屋な私はある日、レッサーパンダになりました…』『マジメで頑張り屋のメイはある日、突然レッサーパンダになってしまった。悩んで、泣いて、ぶつかって…それでも―きっと明日は自分を好きになる。』
②ピクサーの長編映画としては25作目。
③監督のドミー・シーはピクサーの長編映画における2番目の女性監督。
④2018年5月8日にドミー・シーが監督する長編映画の製作を発表し、2020年12月10日に映画のタイトルが発表された。
⑤本作の舞台がカナダなのは、監督のドミー・シーがカナダ出身だから。
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⑦最初の予告編は、2021年7月31日にピクサーの公式YouTubeチャンネルにて公開された。
⑧新型コロナウイルスのオミクロン株による感染が世界的に拡大していることを受け、Disney+サービス展開地域では、映画館での上映は行わず、代わりに同サービスでの配信作品として公開することを発表。
⑨ピクサー長編映画では、前々作に並び前作も新型コロナウイルスの影響により、Disney+での配信公開を余儀なくされており、ピクサー制作長編映画としては3作品連続で同サービスでの配信公開となった。
⑩ロシアでは2022年3月10日に劇場公開される予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、同国での劇場上映を取りやめることを発表した。
⑪日本版では「4★TOWN」の声優を、日本レコード大賞を受賞したボーイズグループ「Da-iCE」のメンバー5人が担当。
⑫本作はスタジオジブリのアニメや日本漫画から影響を受けており、アニメの要素やたまごっちの登場など日本文化へのリスペクトとオマージュが満載であることを、ドミー・シー監督が明かしている。
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①パンダ姿になったメイが、フォータウンのコンサートに行くためにトロントの町を突進していくとき、ピザ・プラネットのトラックの横を通り過ぎる。
②タイラーの誕生日パーティーで、家の中に散乱するピザの箱はピザ・プラネットのもの。
③フォータウンのコンサートが行われたスタジアムにも、ピザ・プラネットの広告が表示される。
④タイラーの誕生日パーティーでプールに浮かんでいるボールは、ルクソーボール。
⑤メイのお父さんがコンサート会場で使っているラインカーに書かれた文字に、「A113」が書かれている。
⑥エンドロールの間に出てくるフォータウンのコンサートチケットにも「A113」が書かれている。
⑦メイの学校でメイが見とれてしまった男の子が着ているTシャツには「エスカプラ」と書かれており、エスカプラは映画『リメンバー・ミー』に登場したヘビメタバンド、エスカプラからきている。
⑧メイの親友のミリアムのスケボーには、ピクサー映画次回作の『バズ・ライトイヤー』の猫の相棒であるソックスのステッカーが貼られている。
⑨メイがクラスメイトたちと女子トイレで話している時の、トイレのドアには『ファインディング・ニモ』のステッカーが貼られている。
⑩監督のドミー・シーは短編映画『バオ』でアカデミー賞を受賞した経歴を持ち、本作では中華まんがよく登場する。
⑪中華街の看板にも「bao」と書かれた看板がある。
⑫メイのお母さんが、朝食でご飯の上に目玉焼きを置いた食事が映るが、これは映画『ムーラン』でムーシューがムーランに作ってあげる食べ物と同じ。
⑬食事のときにいた老人のミスター・ギャオは、ムーランに登場する老人チー・フーを演じた俳優が声を担当している。
⑭舞台がカナダなので、トロントの町ではCNタワーが何度も映り、スタジアムの横で青い鳥が出てきたのは、地元の野球チーム「トロント・ブルージェイズ」にちなんだもの。
⑮メイが着ていたTシャツやニット帽、自動車のロゴにまでカナダを象徴する「メイプルリーフ」が使われている。
⑯会話の中でメイのお母さんが「セリーヌ・ディオンのつもりなの?」と言うセリフがあるが、セリーヌ・ディオンがカナダ人だから。
トイ・ストーリー2
1999/11/24 公開
ピクサー
①キャッチコピー『2大スター、ふたたび共演!』
②当初、本作はディズニーの続編作品の慣例に従いビデオ&DVDでの発売のみの計画だったが、その出来の素晴らしさに、ディズニー側を説得して劇場公開へと計画変更された。
③冒頭のバズの飛行シーンでの舞台の惑星は、『バグズ・ライフ』のアントアイランドのデータを本作用にリメイクしたもの。
④劇中、日本の有名コレクター「Mr.KONISHI」が電話の相手として登場するが、「KONISHI」とは、ピクサーに実在する日本人の女性社員「小西さん」(Sonoko Konishi)から名付けられた。
⑤「スタッフのヒューマンエラーによって、本作のデータがほとんど消えてしまったことがある」と言われているが、後に元ピクサーの最高技術責任者が事実だと認めた。
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⑦本作の序盤とラストシーンでレックスとハムが遊んでいるゲーム機は任天堂から発売されたSNESである。
⑧『バグズ・ライフ』のプロモーションで日本に来ていたピクサーのスタッフが、日本でエイリアンたち(リトル・グリーン・メン)がものすごい人気だという事を知り、当時製作中だった本作での露出を増やすようにした。
⑨当初ディズニーの続編作品の慣例に従いビデオ&DVDでの発売のみの計画であったが、ディズニー側を説得して劇場公開へと計画変更された。
⑩英語版と海外版(アメリカ以外)とで、看板などの表記や表現を変える試みがされている。
⑪中盤のテレビ番組のシーンでは英語版ではバズの背景に星条旗が、海外版では地球儀と花火が映し出される。
⑫最後のシーンでウィージーが歌う台に使っている木製のブロックが、英語版ではW.H.E.E.Z.Yとなっているが、海外版ではアルファベットが☆に置き換えられている。
⑬前作と同じく随所に『スター・ウォーズ』、『2001年宇宙の旅』、『ジュラシック・パーク』、『ゴジラ』などのパロディが見られる。
⑭NGシーン集ではプロスペクターが続編を匂わせる発言をしている。
⑮アンディーの部屋でレックスが夢中になっているテレビゲームは、任天堂「スーパーファミコン」がモデル。
⑯劇中で『ウッディのラウンドアップ』が1957年1月12日に放送が終了したと言われているが、この数字はジョン・ラセター監督の誕生日。
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①冒頭バズの飛行シーンで、星空をよく見ると、ルクソーJr.の星座が見える。
②空港のアナウンスにて""LassetAir Flight A113""とアナウンスされており、LassetAirは監督のジョン・ラセターにかけられている。
③ハムが超高速でテレビチャンネルを変えている際、テレビに『ルクソーJr.』『レッズ・ドリーム』『ティン・トイ』『ニックナック』といったピクサーの短編作品や、ピクサーの旧ロゴ(短編『ルクソーJr.』の冒頭で表示されていたもの)が一瞬映る。
④アルの店「AL'S TOY BARN」の店内は『バグズ・ライフ』のディムやタックとロール、ハイムリックがいる。
⑤ウッディの修理のために呼ばれた修理屋は、ピクサーの短編作品『ゲーリーじいさんのチェス』の主人公、ゲーリーと同一人物である。
⑥エンディングのNGシーン集では『バグズ・ライフ』のフリックとハイムリックが登場。
⑦バズ達がウッディ救出をする為に使ったのはピクサーで御馴染みのピザプラネットの車であり、「またピザか」というセリフも存在する。
⑧アンディーの部屋にかかっている8月のカレンダーの絵は、『バグズ・ライフ』。
⑨ヤードセールのシーンでは、前作でシドの部屋にあった机や鍵、バグズ・ライフで使われた首輪などが映っている。
⑩ウッディの帽子を探すシーンで、おもちゃ箱の中からソルジャーが運び出しているおもちゃの中に、後にアルの店でバービーが運転する車が映る。
⑪バズ・ライトイヤーがウッディを探して茂みをさまよっている時に、『バグズ・ライフ』のイモムシのハイムリックが登場。
⑫アンディの部屋でミセス・ポテトヘッドが読んでいる本は『バグズ・ライフ』の本。
⑬アルの部屋に飾られた抽象画は、『バグズ・ライフ』のタック&ロールとドット姫が描かれている。
⑭ハムの横に無造作に転がるゴミに、『バグズ・ライフ』で登場したチャイニーズボックスと呼ばれる中華料理屋の持ち帰り用の箱がある。
⑮アルのオモチャ屋にバズたちが乗り込む時、入口にルクソー・ボールが転がっている。
⑯アンディのママが運転する車のナンバーが「A113」。
トイ・ストーリー
1995/11/22 公開
ピクサー
①キャッチコピー『友情している場合じゃないぜ!!』
②劇場公開された長編映画作品としては、初のフルCGアニメーション作品。
③元々は1988年に制作された『ティン・トイ』の主人公「ティニー」が、仲間を探して旅をするという内容で、30分のクリスマスTV番組として企画されていた。
④本作は、アメリカの中流家庭の子供部屋が主な舞台となっており、実際にアメリカで売られている、または売られていたおもちゃが多数登場する。
⑤バービーは当初、本作から登場する予定になっており、シドの家からウッディとバズを救出するためにバービーが大立ち回りを演じる脚本が用意されていたが、販売元のマテルの許可が出なかったためお蔵入りとなった。
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⑦ピクサーのCEOであるスティーブ・ジョブズの資産がなければ、本作の制作は不可能に近かった。
⑧公開までの4年間の投資額は5000万ドルにも及び、ジョブズは「こんなにお金がかかるなら投資をしなかった」と語っている。
⑨結果的に本作のヒットによりピクサー株は高騰し、ジョブズの資産は4億ドル増加。
⑩シドに爆破される兵隊の人形“コンバット・カール”は元々はG.I.ジョーを使う予定だったが、「爆破するなら許可出来ない」とハスブロから拒否されたため、代替された。
⑪同じくハスブロ製品であるMr.ポテトヘッドの使用許可がなかなか取れずに苦労したと後日ラセターが語っている。
⑫本作のヒットを受けて、本作に出てきたピザ・プラネットのデリバリートラック(GYOZAバン)は、以降ピクサー作品のほぼ全てのどこかに登場している。
⑬2008年5月31日に打ち上げたスペースシャトルディスカバリーにバズ・ライトイヤーのおもちゃを載せて、ISS(国際宇宙ステーション)で長期間、無重力訓練などの様子が撮影された。
⑭NASAが子供達や学生達に宇宙に関心を持ってもらう為に企画された。
⑮アンディの名前はコンピューターサイエンスとアニメーションの先駆者であるブラウン大学のAndries van Dam教授から取られている。実際にこの教授からトイストーリー制作時にアドバイスなどをもらっていた。
⑯公開に合わせて発売したおもちゃの大半を、当時無名だったカナダの玩具メーカーシンクウェイが製造・販売しており、本作のヒットにより業績を著しく上げた。
⑰マテルやハズブロなどの大手玩具メーカーも相次いで参入し、莫大な利益を生んでいる。
⑱ディズニーは『トイ・ストーリー』のミュージカル化を計画し、6~7曲をピクサーに渡していたが、ジョン・ラセター監督がミュージカル化を拒否した。
⑲続編『トイストーリートイストーリー24』はDVDの発売のみの予定だった。
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①アンディのママの車のナンバーはピクサでお馴染みの「A113」。
②最後のシーンでアンディのママが運転していた車でモリーが聴いていた曲はライオン・キングの「ハクナ・マタタ」。
③冒頭のおもちゃ達のミーティングのシーンで、ウッディの後ろの本棚に「The Adventures of Andre and Wally B.」「Red's Dream」「Tin Toy」「knick knack」と背表紙に書かれた本が置いてあるが、これらはいずれもピクサー(及びその前身)が本作以前に制作した短編作品のタイトルである。
④アンディの部屋の壁に飾られている時計にミッキーが描かれている。