アナと雪の女王2
2019/11/22 公開
ディズニー
①キャッチコピー『なぜ、エルサに力は与えられたのか―。』
②2013年公開の『アナと雪の女王』の続編。
③本作は、前作から3年が経っているという設定である。
④2019年11月22日に日米同時公開。
⑤ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の作品が日米同時公開されるのは、2000年公開の『ファンタジア2000』以来19年ぶりの2回目となる。
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⑦映画公開から10日間での40億円突破はディズニーとピクサー作品の中で最速となった。
⑧クリス・バック監督は「われわれはクイーンをはじめ、80年代のロックバラードにオマージュをささげたよ。当時のミュージックビデオ全部にインスピレーションを受けているんだ」と語っている。
⑨アナのベルトは日本の着物の帯がモチーフ。
⑩監督を務めたクリス・バック&ジェニファー・リーとプロデューサーたちが物語の舞台となる美しい風景のヒントを得るために、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの3ヵ国。
⑪アナのキャラクターデザインにはノルウェーの文化が、エルサにはアイスランドの文化が色濃く反映されている。
⑫前作に比べてアレンデール王国で過ごすシーンが増加したため、制作陣は、アレンデールの街をいちからデザインしなおした。
⑬雪と氷を象徴する白やブルーといった色合いが多く使われた前作に対し、続編ではキャラクターたちの成長や変化、季節の移り変わりを表現するという意味で、秋の紅葉をイメージさせる赤や黄色、オレンジといった色合いが多く採用された。
⑭舞台が秋に設定されたことで、草木や花、落ち葉といった植物がたくさん描かれることとなったため、アーティストたちは、これらの植物を北欧に実際に生息しているものそっくりに描くため、植物学者に相談して出来栄えをチェックしてもらった。
⑮ビジュアル・デベロップメント・アーティストたちは、もともとは、エルサのためにデザインされた衣装のうちの122点目をアナの衣装として採用。色合いはアナのカラーパレットに合わせて変更された。
⑯前作ではロングドレスを着用していたこともあり、足元がほとんど見えなかったエルサだったが、裸足で駆けるシーンが登場するのに合わせ、アニメーターたちはエルサの“足”を新たにデザインする必要があった。
⑰アナのファッションには、『眠れる森の美女』に登場した衣装の数々から得たヒントが活かされている。
⑱キュッとしまったウエストからふんわりと広がるAラインのスカートなど、女性らしさを強調したデザインのアナの衣装の参考とされたのは、フランス発の老舗ブランド、ディオール(Christian Dior)が1970年代に発表し、一大ブームを巻き起こした「ニュー・ルック」と呼ばれるコレクション。
⑲強さや荘厳さを表現したシンプルかつ優雅なエルサのファッションのインスピレーションとなったブランドは、イギリス王室のキャサリン妃のお気に入りブランドとしても有名な英国発のブランド、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)やレバノン発のブランド、エリー・サーブ(Elie Saab)。
⑳エルサが魔法を使って氷や雪を創り出す際に決める力強いポーズは、モダンダンサーのマーサ・グラハムのダンススタイルを参考に考案されたもの。
㉑本作でもエルサの恋の相手が登場しないのは、リー監督は、「この映画の制作にあたり、私たちは、それぞれのキャラクターたちの思考や感情について書き出すのに膨大な時間を費やし、さらに綿密な性格診断も行いました。その結果、エルサという女性は恋愛ができるような状況にはまったく無い人物だということがわかりました。彼女は、たくさんのプレッシャーにさらされ、王国の重みを背負い、自らの特別な力を求める声にも戸惑いを感じています。そんな状況に置かれたエルサが誰かと恋愛をするという展開は、私たちが考えるストーリーの方向性にはフィットしなかったのです」と語っている。
㉒キャラクターたちの歌唱シーンをよりリアルに表現するため、アニメーターたちは自ら歌のレッスンを受けて呼吸法などを学んだ。
㉓本作に登場する精霊の1つである馬の姿をした水の精ノックを描くうえでの参考にするため、アニメーターたちは馬術センターを訪れて馬の動きを熱心に観察。調教師に話を聞き、作画に活かした。
㉔本作で少女のエルサ役の声を演じた子役女優マッテア・コンフォルティは、ブロードウェイのアナと雪の女王の演劇にも出演しており、その時はアン役を演じた。
㉕クリストフが「恋の迷い子(Lost in the Woods)」を歌うシーンでは、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を彷彿させる場面がある。
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①幼いエルサとアナが雪の人形で遊んでいるシーンに、ベイマックス、ダンボが登場。
②前作でサウナ付きの山小屋で登場したオーケンが、本作にもアレンデール王国の国民が丘の上に避難し、丘からアレンデール王国を心配そうに見つめる人々の中にカメオ出演。
③アナ、エルサ、クリストフ、オラフがファミリーゲームをやっているときの場面で、オラフの番になったとき、彼は次から次へと姿を替えるが、その中の一つがミッキーマウス。
④前作でエルサが身を潜めていた氷の城が、本作で、エルサ、アナ、フリストフ、オラフがとなかいのスヴェンの引く馬車に乗って魔法の森へと向かっている場面で、おしゃべりのオラフが雑学をひけらかしているとき右側に見える。
⑤エルサたちが魔法の森の入り口に入ろうとしたとき、そこにそびえたつ4つの大きな岩は、メリダとおそろしの森に登場するリング・オブ・ストーンズをモチーフにしたもの。
塔の上のラプンツェル
2010/11/24 公開
ディズニー
①キャッチコピー『私は知りたい――新しい世界を。』
②ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」。
③原作はグリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』。
④本作のヴィジュアル・スタイルは、フランスロココの芸術家であるジャン・オノレ・フラゴナールによる絵画『ぶらんこ』をベースとしている。
⑤塔の上のラプンツェルの原案は、映画が公開される14年前からグレン・キーン(ディズニーアニメーター)が1人で温めていたアイディアであった。
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⑦公開時期は2007年を予定していることが明かされたが、キーンの「物語をつくるための時間がもっと欲しい」という要望により、公開時期が2009年へ延びることになった。
⑧マイケル・アイズナー(ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者)からだされた「現代のサンフランシスコに住むヒロインが童話の世界に入り込む」という提案に対して、キーンが上手く対応できなかったり、トラブルもあり、塔の上のラプンツェルの企画は頓挫してそのまま放置されていた。
⑨2006年にウォルトディズニーアニメーションスタジオに配属されたキャットムルとジョン・ラセターによって企画が再び動き出した。
⑩彼らの最初の仕事はキーンをこの企画に引き留めておくことだった。
⑪2007年4月、監督がグレン・キーンとディーン・ウェリンズであると発表されたが、2008年10月には監督が交代したことが発表。
⑫キーンは製作総指揮、スーパーバイジング・アニメーター、キャラクター・デザイナーを担当することになった。
⑬監督を辞退して製作総指揮に回ったのは、2008年に心臓発作に見舞われており体調が優れなかったからだと述べている。
⑭グレン・キーンは当初、塔の上のラプンツェルを2Dアニメーションで作成したいと考えていたが、スタジオ側は3DCGで作成することを要求した。
⑮作品の方針について討論した結果、3DCGアニメーションで作成することが決まったが、ディズニーの伝統的な2Dアニメーションの美的センスを3DCGで再現するというテーマが掲げられた。
⑯キーンは「3DCGによる手描き絵」「鉛筆で描いたような質感」を目指したと語っている。
⑰キーンは「我々が求めていたのは“写実的な髪の毛”ではなく“温かみのある髪の毛”であり、それを実現するための方法を開発した。私は温かく直感的な手描き絵の質感を3DCGで表現したかったのだ」と語っている。
⑱髪の毛の表現を満足なものにするのは困難であり、2010年1月の時点でも製作チームはこの問題について悩んでいたが、同年3月に彼らがDynamic Wiresと呼んでいる技術が完成し、この問題は解決された。
⑲前作の『プリンセスと魔法のキス』(2009年)は、高い評価を得たが、ディズニー社が予想していたよりも低い収益であり、原因は「プリンセス」を強調しすぎていたために男子層からあまり支持を得られなかったことにあると考えた。
⑳ディズニーは男女両方へ映画を売り出すために、男性キャラクターのフリン・ライダーを強調し、また、タイトルを『ラプンツェル』(Rapunzel)から『タングルド』(Tangled)に変更した。
㉑グレン・キーンによると、フリンのデザインを決めるために、多数のフリンのデザイン案を壁に貼って女性たちの意見を聴くという会議が行われたとのこと。
㉒キーンはフリンのデザインについて「筋肉質過ぎても美形過ぎてもいけない。温かみをたたえた目にしたかった」と語っている。
㉓ゴーテルの服のデザインは物語の時代設定よりさらに400年前の服を参考にしている。
㉔映画に登場する灯りだが、インドネシアなどでは実際に空に灯りを飛ばす風習があり、監督のバイロン・ハワードはその光景をインターネットで見て感動し、この灯りを映画の名シーンに採用したと語っている。
㉕今までのディズニーのアニメーション映画の中で最も多くの群集が登場し、村のシーンには3000人の群衆が描かれている。
㉖ラプンツェルの髪の毛のアニメーションの作成には、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのソフトウェアエンジニアであり、大学で髪の毛の研究をしていたケリー・ウォードが協力している。
㉗ウォードは髪の毛の動きや光の当て方に詳しく、ウォードが開発に協力したソフトウェアによって手描きのアニメーションとシミュレーションを調和させることができるようになった。
㉘秘密の谷はフランスのロカマ・ドゥール、王国はモン・サン・ミッシェルから影響を受けていた。
㉙制作初期の段階ではカメレオンのキャラクター”パスカル”の通常の色は紫と青だったが、後にアーティストたちがラプンツェルの髪や洋服にはグリーンのパスカルの方が映えると判断。
㉚監督の一人であるネイサン・グレノが酒場にいるキャラクターとしてカメオ出演し、左手のタトゥーはそのまま採用。
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①ラプンツェルとフリン・ライダーが迷い込んだ酒場の柱にピノキオが座っている。
②酒場の男たちの間に一人ぽつんといるイノシシはライオンキングのプンバァが基になっている。
③王国の祭が始まる前にラプンツェルとフリン・ライダーが本を読み漁っているシーンの窓際には「眠れる森の美女」の本が開いてある。
④ラプンツェルの育ての親マザー・ゴーテルは「白雪姫」の魔女がモチーフ。
⑤ラプンツェルの実の母の胸元のネックレスがミッキーの形。
ウォーリー
2008/6/27 公開
ピクサー
①キャッチコピー『それは、700年の孤独が生んだ≪奇跡≫――』『いちばんの願いは、誰かと手をつなぐこと――』
②全編CG映画。
③ウォーリーとモーの英語版の声を担当したベン・バートは、『スター・ウォーズシリーズ』の音響エンジニアを勤めており、R2-D2やチューバッカの声も作成している。
④風の音は、ナイアガラの滝の音から作られた。
⑤『2001年宇宙の旅』からのオマージュが多く、例えば艦長が2本足で立ち上がる際のBGMとしてリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』が鳴り響く。
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⑦エンドロールにて「ジャスティン・ライト」の追悼シーンが存在する。
⑧ライトは1981年3月8日カリフォルニア州サクラメントの出身で、2008年3月18日にピクサーの本社所在地であるカリフォルニア州エメリービルで27歳という若さで亡くなった。
⑨カーズのジョー・ランフト追悼シーンから3作品連続でスタッフ追悼シーンが存在する。
⑩本作より、最初のオープニングが眠れる森の美女の城verからシンデレラ城verに変更となった。
⑪ウォーリーがiPodを使って動画を再生しているシーンがある。
⑫ウォーリーが停止中のイヴとテレビゲームで遊んでいるシーンがあるが、ここで遊んでいるゲームはポン (PONG) という世界で2番目に作られ、世界で初めてヒットを記録したアーケード(業務用)ゲームとしてよく知られているものである。
⑬PONGは、ピクサー会長のスティーブ・ジョブズゆかりのゲームでもある。
⑭ウォーリーがイヴを回収した宇宙船にしがみついて地球を脱出するシーンで、スペースデブリとなった人工衛星の中にスプートニク1号(世界初の人工衛星)が混じっており、ウォーリーの頭部に最後まで張り付いていた。
⑮月面にはアポロ15、16、17号のいずれかの物と思われる月着陸船下降段と星条旗、月面車が残存している様子が描かれている。
⑯地上にはBNL社のロゴが入ったアポロ宇宙船の司令船が残っている。
⑰エンドロール後のピクサーのロゴタイトルでは、おなじみのルクソーJr.の電球が切れてしまったのをウォーリーが現れて交換してやり、さらにロゴの「R」の字を倒してしまい代わりに自分がRの格好をするというコントが加えられている。
⑱ピクサーのロゴが消えた直後にBNLのロゴが現れるというおまけもある。
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①ピクサー映画に毎回登場する「A113」は、本作ではオートの極秘任務のコードネームとして登場。
②ウォーリーの集めた宝物の中に、『トイ・ストーリー』のレックスと『モンスターズ・インク』のマイク・ワゾウスキーの人形がある。
③廃墟のゴミの山の中に、ピザ・プラネットのトラックがある。
④2006年の映画「カーズ」で登場した「リークレス」という企業が存在する。
⑤世代宇宙船アクシオムでのビルの電光掲示板に『Mr.インクレディブル』の家族が表示されている。
レミーのおいしいレストラン
2007/6/29 公開
ピクサー
①キャッチコピー『料理が苦手な見習いシェフ、リングイニと、パリ一番のシェフになりたい、ネズミのレミー ――その出会いは”おいしい”奇跡の始まり…。』『パリの街角で…”おいしい”奇跡を召し上がれ!』
②原題(Ratatouille)はフランス南部の野菜煮込み料理「ラタトゥイユ」の意で、主人公のレミーがネズミ(Rat)であることにかけている。
③監督は『アイアン・ジャイアント』や『Mr.インクレディブル』を手がけたブラッド・バード。
④当初はヤン・ピンカバが監督として制作されていたが、経験上の懸念からヤン・ピンカバが降板。
⑤監督を引き継いだブラッド・バードは公開まで20ヶ月という期間で、出来上がっていたキャラクターデザインや脚本を大幅に改訂し(当初レミーはミッキー・マウスのように戯画化されたデザインだった)、完成させた。 ・制作中レミーにはデズリーという名前の母親がいたが、ストーリーが父親との関係に焦点があたるにつれて、母親の存在はカットされた。
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⑦ピクサー作品で最初のブルーレイ方式対応となった。
⑧スケッチを担当したカナダ出身のアニメーター「ダン・リー」が肺がんにより2005年1月15日に36歳という若さで亡くなったため、エンディングにて追悼シーンが存在する。
⑨最初に出てくる、ピクサーでおなじみの眠れる森の美女の城のオープニング(CGver)は、この作品で見納めとなった。(現在はシンデレラ城ver)
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①リングイニとコレットのデートシーンで『Mr.インクレディブル』のボム・ボヤージュがカメオ出演している。
②レミーとスキナーの追いかけっこで後方の橋の上に『トイ・ストーリー』のピザ・プラネットの車が走っている。
③リングイニの履いているトランクスの柄がMr.インクレディブルのマークになっている。
④リングイニの部屋の冷蔵庫には、『バグズ・ライフ』に出てきた中国・山珍の飲茶の入れ物がある。
⑤鍋のスープの中にミッキーマウスの形が隠れている。
⑥ネズミの左耳につけられたタグに「A113」の番号が書かれている。
⑦スキナーがレミーをバイクで追いかけるシーンの左端のかなり小さく見える橋に、ピザ・プラネットの車が走っている。
⑧レミーに近づく大きな犬の影はピクサーの次回作『カールじいさんの空飛ぶ家』に登場するダグ。
リトル・マーメイド
1989/11/17 公開
ディズニー
①原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの『人魚姫』。
②ディズニー最後の劇場版セルアニメーション(セル画を用いて製作)作品。
③ウォルトは戦前『人魚姫』に興味を持ち、1940年代の第二次世界大戦中から、この作品をアニメ化する構想を練っていた。
④ディズニー映画の第二黄金期(ディズニー・ルネサンス)の原点といわれている作品。
⑤童話を原作とする作品としては、1959年公開の『眠れる森の美女』以来、約30年振り。
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⑦アリエルが唄う『パート・オブ・ユア・ワールド』を録音する時、水中の世界の雰囲気を出すためスタジオの照明が落とされていた。
⑧『リトル・マーメイド』のオープニングシーンを暗く色が抑えられているのは、監督が意図的に明るい色を使用することを控え、カラフルな水中世界とのコントラストを生み出そうとした。
⑨主題歌「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞を受賞。
⑩アラン・メンケンがアカデミー作曲賞を受賞。
⑪続編として、2000年に映画の後日談を描いたOVE作品『リトル・マーメイドII Return to The Sea』が発売。
⑫映画より前のアトランティカの様子を描いたOVE作品『リトル・マーメイドIII はじまりの物語』が2008年8月26日に発売。
⑬2008年に舞台化され、ブロードウェイにてミュージカルが上演。(アースラがトリトンの妹というストーリーラインが語られる。)・日本でも劇団四季により2013年から上演されている。
⑭日本語吹き替え版での初公開版と1998年再公開版では、歌の歌詞がほぼ完全に異なる。
⑮本作と同タイトル『リトル・マーメイド』で製作された、TVアニメシリーズ(アメリカで1992年-1994年にかけて全31話放送)では、エリック王子と出会う前のアリエルが、海中の世界を冒険するオリジナルストーリーになっている。
⑯日本ではWOWOWより1994年10月31日から第23話までで放送を中止されたが、2005年11月1日にディズニー・チャンネルより全話の日本語版が放送。
⑰本作はディズニーのお気に入りの作品のため、他のディズニー作品の中に『リトル・マーメイド』のキャラクターが紛れ込んでいることがある。
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①エリック王子の船の上で踊る船乗りたちは『リトル・マーメイド』のスタッフをイラスト化したもの。
②エリックの船の飾りの中に隠れミッキーが存在する。
③トリトンのコンサート場面で、観客のひとりがディズニーランドなどで売られているミッキーの耳をつけている。
④結婚式の場面で、『シンデレラ』の大公と国王が映っている。
⑤トリトンがイルカに引かれた貝に乗ってコンサートに登場する場面で、たくさんのマーメイドの観客に紛れて、ミッキー・マウス、ドナルド・ダッグ、グーフィーが映り込んでいる。
101匹のわんちゃん
1961/1/25 公開
ディズニー
①日本での初公開から1981年再公開時までのタイトルは『101匹わんちゃん大行進』であった。
②本作はディズニーのアニメーション史においても重要な、作業工程上の大きな変革があった作品。
③映画としては初めて、全面的にトレスマシンが導入され、アニメーターが紙の上に描いた原画を、そのニュアンスのままセルに転写することが可能になった。
④原作は1956年にイギリスのウィリアム・ハイネマン社から刊行されたドディー・スミス著の「The Hundred and One Dalmatians」。
⑤製作するにあたり、ウォルトは『101匹わんちゃん』の原作者であるドディー・スミスに献本を送ってもらい、『眠れる森の美女』の制作が完成するとすぐにアニメーション制作に着手し、度々、話の意向などをウォルトとドディー両者間で手紙をやりとりしたという。
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⑦ウォルトが死ぬ2週間ほど前にスタジオへ訪れた際に、ケンは大歓迎しウォルト自身もこれに大感激していたという。
⑧ケン本人は「あの時のウォルトは私に対して何も言わなかったが、あの瞳を見て許されたのだとわかった」と語っている。
⑨直前に公開した「眠れる森の美女」の興行収入が530万ドルと予想に反して低かったので、本作品に関しては制作コストを抑える必要があった。
⑩アブ・アイワークス(ウォルト・ディズニー・カンパニーのアニメーター、特殊効果技師)はゼログラフィー(現在のコピー機に近い複写技術)を導入し、用紙や人員の削減に成功。
⑪映画のセル画、背景を描くのに、アーティストたちは計3,040リットル(重さにして5,000キロ)を超える量の特殊な塗料を使用。
⑫実際のダルメシアンは白地に黒い点模様だが、映画の中のダルメシアンは灰色で描かれている。
⑬白はスクリーンでは明るすぎる、雪の中のシーンで映えない、とういう理由でアニメーターたちは灰色を選択。
⑭パディータとポンゴの子犬15匹のうち、名前がついているのは6匹だけである。
⑮2003年に続編として『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』がOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)作品として公開。
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①ロンドンをさまよう多くの犬の中に、『わんわん物語』のレディとトランプが紛れ込んでいる。
②15匹の子犬がさらわれたことをポンゴが吠えて知らせ、それを聞いた犬たちが次から次へと吠えて伝達していくシーンで、その場面で、『わんわん物語』のジャック、ペグ、ブル、レディ、トランプが出演している。
眠れる森の美女
1959/1/29 公開
ディズニー
①原作はヨーロッパの同名の童話であるシャルル・ペローの『眠れる森の美女』。
②1953年に作業を開始。
③ウォルトはディズニーランドの建設と運営、テレビ番組・『ディズニーランド』に没頭し総監督のケン・ピーターソンにまかせっきりだった。
④音楽にピョートル・チャイコフスキーのバレエ音楽を使用する事を決めていた。
⑤アニメーターの原画をセルにトレスする工程が手作業であった最後の作品。
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⑦ウォルトの死後、ディズニーのアニメ映画で童話を原作としたものは本作以降1989年の『リトル・マーメイド』まで現れなかった。
⑧6年の歳月と600万ドルの費用をかけ、300人のアニメーター、セル画数100万枚。
⑨ディズニー映画史上最も贅沢で豪華な長編アニメ映画である。
⑩本作の目玉は大型映画ブームにあわせ70mmスーパーテクニラマ方式、6本サウンドトラック・ステレオ音響の使用であった。
⑪2014年に悪役マレフィセントの視点から物語を描かれる実写映画『マレフィセント』が公開される。
⑫キャッチコピーは「誰も知らない「眠れる森の美女」がいま目覚める―」。
⑬2019年『マレフィセント』の続編である『マレフィセント2』が公開。
⑭キャッチコピーは「”真実の愛”に目覚めたはずだった。新たな敵が現れるまでは―」。